片山右京の事故の件

近頃、(バタバタしてたもんだから)テレビを全然見て無くて、片山右京の遭難の件についてどういう「報道」がされていたか知らなかったのだが。

ええ?片山右京が悪者扱いされてるの?

元凶はどうせ、無責任で無知なマスコミと、「自称・山屋」の山好き中年オヤジたちの「素人分析」だろう。

野口健氏のブログには、マスコミからの質問が「仲間を残したまま下山したことをどう思うか?」のような「右京悪し」に偏向した内容だったことが書かれている。

それと同じくらいタチが悪いのが、素人分析。
どんだけ山が好きであろうと、せめて「7大陸最高峰のどれか一つでも登頂」した経験のあるヤツ(スタッフとして参加ではなく、頂きに立った者)の言葉じゃなきゃ信用出来ないだろ?せめて、最後のキャンプ地までは登ってなきゃ、素人と一緒だ。

そういう「素人」の山好きのオヤジが、テントの設営方法がどうのこうのなんてネット上で偉そうに分析してるのみると、おかしさを通り越して哀れですらある。
「あー、あー、偉い、偉い。あんたは偉い」なんて声をかけて差し上げたくなるよ。(笑)
でも、そういう無責任な素人オヤジの言葉に「おっしゃるとおりです」「問題があったと言わざるをえないでしょう」なんてコメントしてるヤツもいたりして世も末だ。「お前らは、同じような極限状態をうまくやり過ごした経験があるのか?」と聞きたい。

ほんと、そんな糞分析をもとに責められる片山右京が可哀想になるよ。全然、右京のファンでもなんでもないけど。さすがに同情する。

右京の道楽に付き合わされて宇佐美さんと堀川さんが亡くなったなんて馬鹿なことを書いてるヤツもいたな。
はぁ?宇佐美さんも堀川さんも、右京のスタッフだろ?素人がボランティアで協力しているわけじゃないんだぜ?二人とも山のプロで、どちらかと言えば右京を教育していた立場だろ?右京が素人の友達を、「おい、富士山に登るからつきあえよ」ってひっぱり出したんじゃないんだぜ?

まったく、物事を知らないにもほどがあるよな>右京を責めてるヤツら

たけしなんか、東スポで「何やってんだ、この人。」とか 「富士山殺人事件」とか言いたい放題だったようだね。
こういうのを読むと、敢えて差別的発言をさせてもらうが「しょせんお笑い芸人」と思っちゃうね。脊髄反射で「愚民ウケ」する言葉を吐いているだけなんだ。で、「さすがたけし。鋭い!」とか愚民が思っちゃうって構造。気持ち悪いな。

これは単なる「冒険家の訓練中の事故」以上でも以下でもない出来事。
外野はただ、宇佐美さんと堀川さんのご冥福を祈る以外にはないんじゃないの?

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コメント(2)

これはひどい・・・
片山右京も残って一緒に死んでいりゃ良かったのに的な事を平気で言っているのと同じことです。
一番つらかったのは右京さんだと思うのにね。
ギリギリまで一緒にいて抱き合って、励ましていたというのに・・・
報道がとにかくひどいことに成っているんですよ、この国は。。。

結局、「冒険家にはなれない」山好きのオヤジたちがアレコレ言うてるだけで、多くの人はちゃんとわかってると思うんですが、ここにまたわけわかんないマスコミが出っ張ってくるんで無茶苦茶になっちゃうという。

これって、WRCに出場している車が、練習走行中に谷底に落ちてドライバもナビも死んじゃった・・・というのと同じ話。
ドライバとナビはチームであり、俺たちは素人ではあり得ないスピードでかっとんでも死なないぜ・・・という自信と、いつ死んでもおかしくないスピードでぶっとんでんだ。だから俺たちだっていつ死ぬかわかんねえ・・・という達観がない交ぜになったプロ意識をもっていたはず。
少なくとも、「車で飛ばすのが好きなにいちゃんが、いやがる友達を無理矢理誘って暴走行為を繰り返したあげくに事故」という「責められるべき」事案とは全然違う。

これが理解できない「子供」が日本には多すぎるのかも。

ここで、「プロドライバーになれなかった」車好きのおっちゃんが、あれこれ勝手な分析をして、ドライバが迂闊だったとか、色々因縁をつけるのに似ています。
まったく山に登らない素人が文句を言っているのは論外ですが、少しは山に登るオヤジたちがあれこれ言っているのは、それは「プロになれなかった」コンプレックスの裏返しにしか見えません。惨めです。

ほんとに、子供っぽい自己表現はやめてほしいと思う今日この頃です>右京を詰ってる阿呆ども

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このページは、shinodaが2009年12月23日 08:43に書いたブログ記事です。

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