趣味の世界: 2013年5月アーカイブ

この間広島市現代美術館に行った時、「A Window to the World 世界に開かれた映像という窓」って作品展が地下の展示場でひっそりと行われていた。(5/12 で終了したみたい)

で、日替わりかなんかで、順番に色々な作品を流しているようだったんだけど、俺が行った時は、グレタ・アルファロ(Greta Alfaro)というスペイン出身の作家のイン・プレイズ・オブ・ザ・ビースト(IN PRAISE OF TH BEAST)という作品がずっと上映されていた。

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夜中の森に置かれた巨大なケーキを、どこからともなく現れた二頭の猪が喰らい、やがてそのケーキに突進していく(畜生のすることはよくわからん)姿を固定カメラで延々撮り続けた作品だ。

最初はひたすらケーキを食ってた猪が、突然砂浴びのようにケーキの上を転げ回り、自分の身体にクリームを塗りたくる姿は、訳わからんけど、何か面白く、じっと見てしまった(笑)

山下樹里氏の解説によると、「ケーキこそが奢った人間の象徴のようでもある。巨大なケーキを壊して遊ぶイノシシの姿は、消費ばかりを増大せさる現代社会への反抗とも、文化的なものばかりにとらわれて自然の姿を忘れてしまった人間への警告とも受け取れる」・・・だって。

まあ、これが美術の楽しみ方だよね。
わけのわからん作品を、自分なりの解釈で語る。
他人の解釈を笑ったり、「そんなん考えすぎ」とか「無理矢理意味をつけてるだけやん」とか、そういうことを言うヤツはとてつもなく無粋ですぞ。
あ、もちろん、「こんな作品、意味なんかないわ。単純に猪どもの畜生ぶりを見て楽しめばええんや」という考えもひとつの解釈ですな。

ちなみに、俺はこの作品は、「人間の貪欲さ」への批判だと思う。その理由は・・・まあ、また今度ね(笑)
昨日は昼休みを利用して、ひろしま美術館に「与勇輝展 昭和・メモリアル」を観にいった。
与氏の名前は知らなくても、その古い木綿布を使った独特の柔らかい質感の人形達を、どこかで見たことのある人は多いだろう。
確か、数年前に山口県の美術館でも展覧会があったよね?

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いやあ、しかし、人が多かったわ~
5/19(日)までなので、駆け込みの客が多いのかもしれんけど、特別展の会場はもう 60~70代のおばはん達で埋め尽くされていた。
いや、マジで、俺が入った時は、入り口まで列がずら~っと並んでたもん。98%くらいがおばはん(^^;
もう、この人達、黙って作品を観れんからね(^^; もう、周りでピーチクパーチク、煩い、煩い(^^;
もし、この時俺が鉄の棍棒を持ってたら、2~3人殴り倒してたかもしれんよ(^^;

ま、おばはん達に混ざって鑑賞するのもヤだったので、しばらく入り口を入ったところでじっとしてたら、どうやらその時が団体客が入ったかどうかで混雑のピークだったようで、少しは空間に余裕が出来てきた(笑)
と言っても、それでも相当混雑してたのだが(^^;

作品は主に昭和初期から戦後の30年代くらいまでのシチュエーションのものが多く、俺にとっての「昭和」の時代よりは随分前のものなんだが、何せ山口県玖珂郡周東町祖生という田舎の集落で子供時代を過ごしたもんだから、何となく、その作品の時代の風景が俺の子供の頃の記憶とダブるんだよねえ(^^;
ということで、時にはものすごい懐かしい思いに囚われながら、与勇輝の世界を堪能しました。

小さい頃両親が離婚して、まっ暗くなるまで妹と二人で外で遊びながら親父が帰ってくるの待った経験があるせいか、「望愁」とか「泣くなよ!」とか「母さんは?」みたいな兄妹二人っきりがモチーフの作品とか観ると涙出そうになるしね。

興味がある人は、今週末が最後のチャンスよ。是非どうぞ!
混んでると思うけどね(^^;
もう、4月中旬頃の話なんだけど(^^;

お客さんのところでちょっとした作業をした帰り。
その作業はうまくいったので、晴れ晴れした気持ちで「旧日本銀行広島支店で何か面白いものやってねえかなあ」と寄り道してみたら、「山田弘幸展 Banco de la vida 2013 Vol.1」というのをやっていた。

入ったらいきなり大きなおばさん(まあ、わしから見たらお姉さんだが)の写真が飾ってあって、それがどうも「娯楽の神」らしく、足元に「今まで行なった娯楽を懺悔せよ」みたいなノートが置かれていた。
客もアートの中に取り込こんじゃおうというつもりのようだ。

俺はすぐに「昔、ハッスルパブで新入りの女の子の○○○○をキュウっとつまんだこと」と記述。いや、もう何年も前のことなのだが、ホントに、日頃から懺悔したいと思っていた娯楽体験なのだ(笑)
ま、それに関しての詳しい話はまたいつか・・・(笑)

そして、更に作品を観ていく俺に、山田弘幸氏が声をかけてくれた。

「以前、写真撮らせてもらいましたよね?」・・・と。

おお!やっぱあの芸術家の兄ちゃんか!!俺も何となく憶えてたよ!お笑いコンビ「千鳥」の大悟を男前にしたようなナイスガイである。

あの時は、作品に反核・反戦の色が出ていたが、今回は何も考えずにパッと見ると戦争を美化してるっつうか、何か、勇ましい感じのコラージュとか多いよね?

話を聞くと、拝金主義な社会であるとか、軟弱な平和主義者の偽善であるとか、そういう「誤った戦後民主主義教育がもたらした歪み」への怒りを作品として表現しているそうである。
つまり、「軍隊をもたなければ戦争に巻き込まれることはないよね」という狂った平和主義者の思想や、「戦争になったら、自分の金だけ持って俺は逃げるよ」っていうようなことを恥ずかし気もなく言える世の中や、そういうものに対する違和感、怒りを、彼は戦争を捉えた写真の中に、一箇所だけ堕落を意味するピンク色を塗って表現している。

「殴り返せる力を持ってなければ、そして、そのために自己研鑽する覚悟を持ってなけりゃ、ホントの平和なんて来ないんだぜ」ってことだ。

常々、「基地の周りでイマジンなんか歌って、お前はそれでホントに平和が来ると思ってんのか?」とか言って、50~60代の似非平和主義者を怒らせてる俺には(^^;、凄く共感出来る考えだよ(笑)

「左巻き(サヨク)の人に怒鳴り込まれないよう、ひっそりと(作品展を)やってます」とか言うてるし(笑)

確かに、そんな考え方も、そしてそれを芸術作品として表現する手法も、何もかも「青い」のかもしれない。作品も荒削りだ。ただ、山田君にギラギラした、若い表現者に特有のエネルギーが充ち満ちているのは事実だと思う。
その青臭い表現をいつまで続けていけるのか、それはすごく興味があるわ。

さて、そんな山田弘幸氏の「Banco de la vida 2013 Vol.2」が旧日本銀行広島支店で開かれているようだ。この間、前を通ったんだけど、忙しかったので通り過ぎてしまった(^^;

山田君に興味がわいた人は、是非観に行ってあげてね。
一昨日届いたステルス12というカヌーだが、リアハッチのゴム紐を引っかける部品がひとつ破損していた。

折れた部品の先は梱包された袋の中に落ちていたので、搬送中のどこかで折れた可能性が高い。俺が軽トラで持って帰る時にベルトをかけた場所が破損箇所に近いので、俺が原因の可能性が高いし(^^;

というわけで、購入店には「一応破損があったことだけ報告しとくけど、俺が運んでる最中に折った可能性も高いので、初期不良扱いにする気はないっす。交換用の補修部品があるのかだけ教えてほしいっす。交換出来ないのなら、強力接着剤と木ネジ使って自分で補修しやす」という旨の連絡をしたのだが、非常に真摯に対応してくれる店で、「もし破損部分を取り外せたら交換部品を送ります」と連絡があった。
「但し、かなりしっかりと取り付けられているので、取り外すのは相当大変です。」との注意も。

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で、今朝、早起きして取り外しをしてみたんだけど、いやあ、ほんまにきついわ。
スクリュー式で本体にねじ込んである部品なんだけど、只でさえしっかり取り付けられているのに、それが上の方に引っ張られたようでねじ山が完全に咬んでしまってる(^^;
一応、工具を引っかけるべき窪みがあるので、そこをラジオペンチで挟んで廻してみたが、部品自体が柔らかいプラスチック製なので、窪みがすぐに潰れてしまう(^^;
マイナスドライバーを端っこに突き刺してハンマーで叩いてみたりもしたけど、ドライバーが食い込むばかりでビクともしねえ(^^;

ああ・・・駄目か・・・と思いつつ、試しに逆方向(締める方向)に廻してみると、何と、ほんの1~2mm程度だが動く。
「おお!!」と思って、後はちょっとずつ、締めたり緩めたりを繰り返していたら、徐々に廻る量も増えてきて・・・

外せました~!これでうちで交換出来る~!

いやあ、あれですな。正に「押して駄目なら引いてみろ」ということですなあ。
シット・オン・トップタイプのカヌーを買いました。

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いやあ、オンラインショップで安かったので・・・衝動買いで・・・(^^;
バイクを買い換える時のために・・・と始めたばかりのへそくりがあったんですが、一瞬で消えてしまいました。
まあ、一応、普通に店頭販売している平均的値段より 1~2万円安く買えたので良いかなっと(笑)

シット・オン・トップカヌーというのはコクピットが無いタイプのカヌー。
プラスチック製の一体構造で空洞のあるボディのため、(中の空気のおかげで)安定性があり沈むことは絶対にない。
まあ、コクピットの無いスタイルは「人それぞれ、好き好き」で、カヌー教室で普通のカヤックに乗っている次男坊は、「え?これがカヌー?格好悪ぅ~!!」とか言ってた(^^;

あ、買ったのは「Malibu Kayaks stealth12」という製品。

カヤックフィッシング(カヤックを漕いで移動しながら釣りをすること)用に開発された艇で、もちろん俺もバスフィッシング用に購入。
波のない湖なら艇の上に立ってキャストするのも可能なくらいの安定性らしい。凄いな。いくらシット・オン・トップタイプのカヌーが安定してるといっても、スタンディングキャスト可能というのは凄いよね。
ちなみに、「シーカヤック」としてカテゴライズされているくらいで、もちろん海でもOK!ただ、「海の上ではスタンディングキャストはやめましょう」とのこと(^^;
ま、カヤックは沈まないだろうけど、揺れたら確実に上に立ってる人間は海に落ちるね(^^;

しかし、まあ、こんな風に安定性が高い分、舟は大きくなる。
カヤックなんかよりは短いけど、全長 376cmである。
このサイズになると自宅配送はしてくれず、運送会社の支店止めになるんだよなあ。

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最初、通勤に使っている軽自動車(MRワゴン)にキャリア付けて運ぼうかと思ってイエローハット岩国店に行ってみると、MRワゴン用のキャリア売り切れ~(^^;
他店にも在庫がないため問屋注文になるが、そうすると物が来るまで 1週間~10日かかると言う話。困った(^^;

376cmあると、とてもじゃないがノアの中にも詰めん(^^l
ということで、隣に住む弟の軽トラを借りて西濃運輸岩国支店まで受取に行ったのであった。

いやあ・・・でけぇ・・・(^^;

3m76cmって、想像していたより随分でけぇ・・・
西濃運輸の人も「軽トラで大丈夫ですか?」と心配してたけど、何とか自宅まで持ち帰ることは出来た。
でも、取りあえずMRワゴン用のキャリアでも買わないと、湖まで持っていけんなあ、これじゃ(^^;(軽トラはいつでも借りられるわけじゃないし)

ホント・・・でかいわ・・・(^^;
Roland のギターシンセサイザー用のピックアップ GK-3 なんだけど、1985年製の Fender Japan のテレキャスターに付けようと思ったら・・・3way ブリッジなんで、エッジ部に GK-3 が当たっちゃうから付けられないよ(^^;

先月末、やっと 2ヶ月分の給料を自分自身に払えたので(^^;、小遣いも 2ヶ月分まとめて入ったのよ。(うちは一応法人なので、自分自身に給料払ってるんですわ)
ちゅうわけでまとまった金が手に入ったので、以前から欲しかったギターシンセを導入しようと、まずは「ローランド ギター用ディバイデッド・ピックアップ Roland GK-3」を購入したんですわ。

でも、これ、ブリッジから 20mm以内の場所に取り付けないといけないんだけど、愛機 TL72-55 は 3way ブリッジなんで、ブリッジ&リアピックアップ用のプレートのエッジが、皿みたいに上に向かって湾曲してて箱型になってる。なので、その中に GK-3 が入りきらなくて取付できましぇん(^^;とほほ・・・

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Fender USA の American Deluxe テレキャスターも持ってるんだけど、こっちは書斎に置いてて、ちょっと仕事の合間に暇つぶしに弾いたりしてるんで、あんまりごっついもの付けたくないんだよねえ・・・

と悩んでたら、ネックが痩せてからあまり触ってなかった Fender Mexico のテレキャスターのことを思い出した。

んで、取り付けてみたらばっちり。

ちょっとネックの痩せはまだ解消してないんだけど(フレット削らないといけないので大金かかる(^^;)、ギターシンセの場合、激しく弾くわけじゃないから(どうしても音の立ち上がりがずれちゃうし)これでいいかなっと。

ただ、6弦側が大きくプレートからはみ出してる(数mm浮いている)ので、これは何とかせんといかんな。ちょうどここに右手の腹が当たっちゃうから、そのうち GK-3 が取れちゃうと思う。(ブリッジプレートに両面テープで取り付けてるだけなので)

さて、どうすっかな。

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