野外活動: 2012年2月アーカイブ

あの頃、俺たちは馬鹿だった。

24年前。22歳だった俺と友人のアンちゃんは、何故か「スクーターで雪道を走って、恐羅漢山のキャンプ場を目指そう!」という話で唐突に盛り上がり、すぐに通販でスクーター用のチェーンを買うと、1988年2月7日、ついにそのばかばかしい計画を実行したのであった。

祖生に住んでる俺と、高森に住んでるアンちゃんは玖珂町にて合流すると、国道 2号線から国道187号線に入り、美和町を抜け、まだ完成して間の無かった「弥栄大橋」を渡り広島県に入ると、国道186号線を小瀬川に沿って北上・・・というコースをとった。

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二人はその頃中型バイクに乗っていたが、さすがに 250cc や 400cc のバイクで雪道を攻めるのは骨が折れるってことで、当時、柳井カートランドで開かれていたスクーターレースで使っていた SUZUKI Hi を駆っての旅となったのだ。

アンちゃんの Hi は「どノーマル」なマシンだったが、俺の Hi はノーマルクラスでも許されている「強化クラッチスプリング」を組み込んでいた。これが自分の首をしめることになるのだが、それはまた後ほどの話。

小瀬川ダムの辺りまでは全然雪がなくて拍子抜けだったが、ダムを抜けてしばらくすると道が一面雪に覆われて俺達は狂喜乱舞した。

後輪に巻いたチェーンがガリガリと雪をかぐり、快適に俺達のスクーターは走り続けていた。前輪はノーチェーンだったので時々ズルっと来たりして、それはそれでスリルがあって楽しかった。

が、ここで、第一のトラブルが発生した。

コーナーが近づいてきたので、俺はアクセルを戻した。
しかし・・・だ、まったくスピードが落ちないのである(^^;
仕方ないので、道ばたに積もっている雪にあえて突っこんでスクーターを止めた(^^;
なんなのだ・・・

アクセルワイヤーの凍結だった。

なんと、ワイヤーが凍結してチューブの中をうまく滑らず、アクセルを戻しても、戻したほどにはキャブレターにその動きが伝わらないのである。
何度かアクセルの開閉をしてたら直ったけど。
でも、走り出すとすぐ同じような感じに。寒冷地をなめてたなあ(^^;

まあ、この後、小刻みにアクセル開閉を繰り返しつつ進むという技を会得したので(笑)、何とかこのトラブルは回避することが出来たのだが、まだまだ芸北の冬将軍は俺達を苦しめるのである。

・・・つづく

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