漫画: 2019年6月アーカイブ

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一時期釣り漫画をよく買っていたが、今はキャンプ漫画かな。
いや、釣り漫画とくらべると、全然作品数が少ないんだけど(笑)

そんな数少ないキャンプ漫画のひとつ。「ふたりソロキャンプ」出端祐大著。

34歳。独身の孤独を愛するソロキャンパーのおっさん(いま改めて、主人公が34歳だということに驚いた。髭面で40歳くらいに見える(笑))が、初心者キャンパーの若い娘に付きまとわれ困惑しつつも、「食事の時だけ一緒の『ふたりソロキャンプ』に出かける」話だ。

今のところ、まだ「面白い!」というレベルではないが、まあ、2巻は 1巻より面白くなっている。まだまだ発展途上の漫画だな。

実在のキャンプ用品も出てきて、キャンパー的には興味の持てる作品なんだけど、「面白い!」とまでいかない理由は・・・。

若い娘が見ず知らずのおっさんに(初ソロキャンプ時のトラブルを助けてもらったとはいえ)突然強引に弟子入りするところに共感できん。

ソロキャンプの醍醐味が、「満点の星空などの景色を独り占めできるところ!」的な、綺麗事というか、いかにもナチュラリストなキャンパーが言いそうな意見が鼻に付くし。

女の子が料理好きなので、毎回キャンプ飯を作るんだけど、「ビア缶チキン」だったり、これまた「如何にも」な料理なんだよな。

全体的に、中年のおっさんが若い女の子をキャンプに誘う時にネタにしそうな、ある種ステレオタイプな「おしゃれキャンプ」な匂いが漂ってる(^^;;ちょっと「ほら、キャンプって良いでしょ?」って伝えたくて力が入りまくりって感じが・・・(^^;

何より、漫画ならもう少しキャンプ中に盛り上がる事件とか起こって欲しいね。
別にキャンプのことじゃなくても、実は主人公のおっさんがバツイチで、キャンプ場で元嫁と鉢合わせしてドタバタとか・・・(笑)。なんでもいいので。

ただ単に、ひとりでソロキャンプしたい気難しいおっさんが、ふたりソロキャンプに付き合わされ迷惑に思いながらもだんだん女の子に心を許していくだけの展開だけだとそろそろ飽きてくるかな。


20190625_haitoku.jpg「飯テロ」という言葉があるが、俺自身は深夜に他人が食べた料理の写真を見ても、それで(その時点で若干の空腹感があったとしても)食欲が刺激されることはほとんどない。

漫画ならなおさらだ。

どんなに精密な絵でも、それを見て美味そうとか思ったことはないし、「漫画に出てくるこの料理、食いて〜」なんて展開になったことも当然ない。
グルメ漫画も嫌いじゃないんだけどな。色々持ってるし。

が、昨夜帰宅途中の電車の中で読んで、とうとう「美味そう。帰りにスーパーに寄って、この漫画に出て来るメシを再現するための材料を買おう。嫁さんには怒られるだろうが、晩飯はいらないって頭を下げよう」とまで思ってしまった漫画に遭遇。

「日曜日の背徳めし」魚乃目三太著・・・である。

大きな会社で部長を務めるおっさんが、日頃は健康志向の強い奥さんの指導で食事制限してるんだけど、奥さんがヨガ教室に出かける日曜日の昼だけはこっそり好きなものを作って食べるという漫画。

絵柄は柳沢きみおみたいで、決して精密な料理の絵ではないし、ストーリーも(途中、奥さんの不倫疑惑からの諸々の展開はあるのだが)ほとんど何もない。
ただ、毎回自分で料理して、ジャンキーなメシを食うだけである。

なのに、どうしてそんな漫画が飯テロ漫画になり得るのか?

それは、出て来る料理の味が容易に想像できるからだろう。味が思い浮かばない料理には食指が動かない。
食ったこともないラーメンの写真を見せられて「○○のダシが今までのラーメンにない△△な味を・・・」みたいな記事を読んでもツバの一滴も出ちゃこないけど、この漫画の冒頭に出てくるカップ焼きそばをフライパンで炒めて作る「マヨネーズたっぷりイカフライ焼きそば」は確実に腹を空かして電車で帰る俺を悶絶させる。

味が想像できるからな。美味くないわけのないジャンキーな味を。

変に連載を長引かせず、一冊で終わってるのも高評価である。

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