田舎生活: 2010年2月アーカイブ

あまり親父とゆっくり話をすることはないのだが、この水曜日は親父がもらったという獺祭50があったので、晩飯を食った後も酒を飲みながら少し話をした。

で、そういえば猪一頭でいくらくらいになるのか?って話が Twitter で出てたなあと思い出し、「この間、猪のもも肉を 5千円で売りよったが、一頭分でどのくらいの金額になるんや?」と聞くと、「8万円にゃあ、なるいや」との答え。

8万円かぁ・・・?微妙(^^;

まあ、罠にかかった猪が 8万円で売れりゃあ良さげな感じではあるが、実際にバラす労力を考えるとなあ・・・
もし、飼って売るとなると一頭 8万円じゃ絶対赤字だよなあ。

ちなみにうちの場合は、親父が保健所の許可とかも全部取ってるので表立って販売出来るが、普通は知人にタダであげたり、バラす労力分の実費をもらう程度だろうから商売にはならんわな。

ちゅうことで、猪肉で田舎の活性化と言ってもなかなか難しそうじゃね。

090128_173726.JPGところで、以前うちの親父が仕掛けた罠に親猪とウリ坊(子猪)が数匹一緒にかかってて、親猪はすぐにバラされて人間様の胃袋に入っちゃったんだけど、ウリ坊はうちの田んぼに檻をおいてその中で親父が飼ってた。残飯で育つからね(^^;
「あれ、大きくなったらどうするんかね?いきなりうちの食卓にウリ坊の肉がならんだりせんよね?」と俺の嫁さんはびびりまくりだったけど。(^^;

どうも、先月だったか、誰かが檻の戸を開けてその猪たちを逃がしたようなのだ。
猪が穴掘って逃げたんじゃなくて、上にスライドさせる戸が開いてて、閉じないようにしてあったんで人間の仕業らしい。

親父はだいたい犯人はわかってるようなのだが特に責めるつもりはないらしい。
親父も、育てているうちに情がわいて「殺すのもしのびないが、害獣を野に放つわけにもいかんし」と少し持て余していたのかもしれん。

しかし、俺は怒り心頭なのだ。
猪は本当に百姓にとっては害獣以外の何者でもないのだ。それを何頭も野に放つなんて!
どういうつもりでやったのか知らないが、可哀想に思うのだったら、自分で飼えばいいのだ。「殺すのはしのびないので、俺が育てます」と。そしたらなんぼでもタダで譲ってあげるのに。
可哀想だというそれだけで、人間に飼われている動物を勝手に放してしまう人がいるが、まったく「無責任」としか言いようがない!自己満足も甚だしい。ちゃんと考えてほしい。

・・・あ、なんか話がずれちゃいましたが(^^;

ちょっと前に Twitter でも猪の肉の話題が出てた。「猪の肉はどこで買えるんですか?」と。

答えは、「うちの近所では普通に売ってます」・・・だ。(^^;

20100221_inoshishi.jpg一月ほど前だったか、うちの近所の日曜市に顔を出すと、米や総菜(農産物直売市なのに、うちの親父が調理師免許を持ってるんで総菜やうどんを売ってるのだ)にまじってどどーんと猪肉が・・・それも、もも肉そのまま骨付きで。(笑)

これで 5千円。

こういうのに弱い人は、すでにこの写真を見て気分が悪くなってるかもしれないけど、まあ、見方によってはプロシュート(生ハム)に見えなくもない。(笑)

何せ、皮剥いだだけで足の爪もそのまま残ってるからね。
猪肉は真っ赤だから、それもまた迫力。
ちゃんと処理(血抜き)されてれば変な臭みもないし(狸とか、他の獣肉はちゃんと処理しても臭い・・・らしい(食ったことないので本当かどうかしらないけど(^^;))、脂のところが美味いのよ、猪肉って。
ま、牛肉の方が好きだけどね、俺は。(^^;

結局、さすがにこの状態の肉を買って帰る勇者はいなくて、翌週、小さく切ってパック売りしたらあっという間に売り切れたそうです。

興味がある人は、山間部の産直市などをこまめに覗いてみよう!

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