田舎生活: 2015年2月アーカイブ

2000年の古い数字だけど、中国新聞取材班編「猪変(いへん)」によると、全国で猪の駆除頭数が一番多いのが島根県、2~4位が広島県、岡山県、山口県だそうだ。
これに14位の鳥取県を加えると、中国5県で全国の約40%を占めるようで、すげえ(^^;
日本全国の猪の10頭に 4頭は中国地方出身と言ってもいいくらいや。いや、それは言い過ぎというか論理の飛躍だけど(^^;
しかし、駆除頭数が多いってことは、やっぱそれだけの猪はいるってことで、まさか、中国地方がそんな猪天国だったとは!
まあ、山深い中国山地もあるし、気候も温暖だし、猪にとっては居心地が良いところなのかもしれんね。

祖生に住んでるけど俺は百姓はしてない。うちの田畑は弟が専業でやってるからな。それでも親父に頼まれてたまに猪除けの柵で田んぼを囲む手伝いをすることがある。特にすぐ横に山があるような田んぼは、そこから滑り落ちるような勢いで猪が田んぼに突っ込んでくるので電気柵が全然役に立たなくて、トタン板でぐるっと田んぼを囲むのだ。
田んぼだって圃場整備して広くなってるからね。これが大変なのよ、実際。猪が突っ込んでくるところにだけ立てたんじゃ意味がないから、ホントに全体をグルっと囲むのよ。
「害獣駆除」で鉄砲で猪を撃つなんて話を聞くと、「可哀想」とか簡単に言う馬鹿がいるけど、そこまで言うんならお前がここに来て柵を作れよ、ボケ!って思うわけですな。(そしたらそういう馬鹿は「ここで無理に米を作る必要はない。米は余ってる」とかピントのずれた言い訳するんだけどな、馬鹿だから(笑))

あと、凄いなあと思ったのだが、2000年時点でも「町内に鉄砲撃ちが一人もいない」みたいな町が広島に存在していたことだな。そういう町は隣町の鉄砲撃ちを雇って駆除をする。現在は、そんな状態から更に鉄砲撃ちが減ってるんだから、そりゃ状況は悪化の一途だよな。

実は二度、猟銃講習を受けて山口県の状況にもちょっとだけ触れることが出来た。

新しく猟銃を持とうとする人間が必ず受けないといけない猟銃等初心者講習会というのは、山口県では2ヶ月に一度しか実施されない。年に6回しか行われないわけである(他所でもそうなのかはよく知らない)。それも、山口市の県警本部でのみ実施される。県内で新たに猟銃を持とうとする人が2ヶ月に一度一堂に会するわけだ。

なのに、12月の受講者数 11名(内、岩国 2名)。2月の受講者数 8名(内、岩国 1名)である。
これ、異常に少ないと思わん?毎年新たに猟銃を持とうとする人間が県内全域で 100人もいないってことやん。
山口県の人口って 140万人やで。このうち、20歳以上がどのくらいいるか知らんけど、100万人としたら、山口県の全大人の 0.01%しか猟銃を持とうとしないわけや。こんな猪天国で、10,000人に一人よ。(しかも、実際に銃が持てるのはその 7割程度)

そりゃあ、獣害が酷いわけよ(^^; そんな数の人間でどうこう出来るレベルではないよな(^^;
昨夜は鹿肉のジャーキーを作った。

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週末にしようと思っていたのだが、昨夜の酒のツマミが無かったので(^^;
まあ、一晩漬けておけば味付け的には問題ないはず。週末にやろうと思ってたのは、単に平日は仕事でバタバタしそうだから・・・ってだけの理由だし。

本当ならオーブンで作れば良いんだけど、ジビエ嫌いの嫁さんがご自慢のガスオーブンを使わせてくれるはずもなく(^^;、オーブントースターという手も考えたんだけど、それはそれで火加減とか色々難しそうなので(130度くらいでじっくり 45分くらい炙れと言うし)、ダッジのスキレットで炙ることにした。
火加減は焼け具合を見ながら適当に。

直に鉄板の上で焼くと単なる焼き肉になってしまうので、網を敷いてその上で「炙る」ことに。
肉の状態を見つつ適当にひっくり返しながら炙ること 20分。
ネットでググったレシピだと 130度のオーブンで 45分くらい炙れって書いてあったんだけど、何か肉の色も良い感じになったし、何より香ばしい醤油の焦げる匂いがたまらなくて、もう、完成ということにした(笑)

ある程度大きさがあるものは冷蔵庫で寝かせて少し固くして(如何にもジャーキーという感じに)後日食べることにして、小さな屑肉だけとりあえず肴にすることにした。

いやあ、美味い!

もう少し黒胡椒が効いていてもいい気もするが、十分満足できる味や。
口腔内に広がる濃いジャーキーの旨味をビーフィーターのソーダ割りで洗い、そしてまた次のジャーキーを。
いやん、止まらんわ、これ。

なんとか強く意志をもって冷蔵庫の中のヴェニスン・ジャーキーは我慢しましたぞ。
しっかり乾いて固くなったヤツを週末楽しむのだ。
とりあえず、もも肉をいくつかのブロックに切り分けて、燻製、コーンド・ヴェニスンあたりに加工してみようと思うんだけど、俺の切り方が下手で細切れになってしまった部分は、昨日ちょうど家で焼き肉をしたので、牛や豚と一緒に焼いて食ってしまった。

岩塩と黒胡椒を振って、それをホットプレートで焼いただけだが、いやあ、美味い。
如何にも赤身らしいさっぱりした味なのだが、最後にちょっとだけ牛レバーのような凝縮された肉の味を感じる。これが所謂野性味だろうか。これを「臭味」ととるか「旨味」ととるかは人それぞれだろうけど、うちの子供たちはその日食った牛や豚と比べても「鹿肉が一番柔らかくて美味かった」と言っていた。

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ちなみに嫁さんも一切れ食って「柔らかいし、変な臭いもなくて美味しい。今日一番の驚き」と言っていた(笑)
しかし、「でも、向こうで悲しそうにこっちを見つめるバンビの姿が目に浮かんでこれ以上食べられない」とそれ以上は箸を付けなかった(笑)

嫁さんの場合、祖生に越してきた年の冬、とんどで振る舞われた猪肉が「ハズレ」だったのでそれがトラウマになってるんだよな(^^;発情期で脂肪が蝋化した雄の肉とか、そういうのが当たったんだろう。
おかげで、猪肉とか鹿肉とか、所謂ジビエにすげえ拒否感がある。なもんで、もっぱら我が家でのジビエ肉の消費は俺一人が担っていたわけだが、今後は嫁さんや息子たちにも「美味いジビエ肉」を教えこんでいかないと。
来冬は俺も猟師デビューの予定だし(笑)

ところで、鹿肉の焼き肉を一番気に入っていたのは次男坊で、最初の一皿目はほとんど一人で食ってしまった。
次男坊には最初から「これ、鹿肉だから食ってみろ」と勧めたんだけど、特に抵抗感もなく「美味い、美味い」と言いながら、レア状態のヤツをどんどん口に運んでいく(1週間ほどしっかり冷凍していたのでレアでもまったく問題無し)。俺はしっかり焼いた肉が好きなので、ほとんど俺の口に入ってこない状態になってしまった(^^;

長男坊には鹿肉ということは伏せて皿に取ってやり、長男坊が食ってる最中に「それ、鹿肉やで」と種明かしをすると一瞬「え?」と驚いた顔をしたが、その後はアメリカ産の固い牛肉を避け(^^;(いやあ、安い肉だったもんで(^^;)鹿肉を選って食っていた。

ということで、貧乏で良い牛肉が変えなかった我が家の「スタープレイヤー無き焼き肉球団」の良い「花形」になってくれました>長門の鹿肉

猟師・けいごくん、美味しい肉をありがとう!
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しばらく時間が取れそうになかったので冷凍していた鹿のもも肉の一部を明日調理しようと思ったんだけど、中までカチンコチンに凍ってて包丁がまったく通りませんわ(^^;
のこぎりでもなきゃ駄目やな、こりゃ(^^;

ということで、新聞紙にくるんでそのまま放置。
明日の朝には解凍できてるだろう。

さて、一部だけ解凍するつもりだったけど、これで全解凍することになっちゃったのでどうしようかなあ。

塩コショウでそのまま焼いて鹿ステーキ。ロースト・ビーフみたいにブロック肉をロースト。燻製。マリネとか。取り敢えずソミュール液は作った。

今週は牡蠣ウィークだったが、来週は鹿ウィークになりそうやな(笑)
今日、仕事がちょっと遅れてるもんだから午後2時頃まで広島で仕事をして、それから高速走って祖生に帰ってきたんだけど、登山口の交差点を曲がってふと朝市のコンテナハウスを見ると、そこには銀色に輝くステンレスの煙突の姿が。
帰って家族に聞いてみると、今日の朝、親父と長男坊の二人が取り付けをしてくれたそうだ。
薪ストーブ用の煙突である。

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煙突がついたということは、いよいよストーブに火が入れられる。帰宅するなり親父と娘の三人でコンテナハウスに行き、早速初めての火入れを行ったのである。

薪は朝市のをちょっと拝借したんだけど、少し湿っているようでなかなか火がつかなかった。
やっぱ、ちゃんと着火用に細い木切れとか用意しとかんといかんなあと半分諦めてたんだけど、戸前(炎口)を閉めた途端に激しく燃え上がる炎。全開の火口(空気口)から激しく空気が吸い込まれているのだろう。まるで風でも吹いているように炎は後ろに傾いた形で燃え続ける。
ああ、やっぱ、きちんと設計されているストーブは空気の流れがきれいやね。
煙が逆流することもなく、壁から「エビ曲げ」を経て空に向かってのびる煙突からは白い煙がモクモクと。いいねぇ~

が、そのうち、薪ストーブ本体からもモクモクと煙が立ち上り始める。
錆止めで塗られているワックスが燃え始めたのだろう。
けっこうな量が出るので窓を開けて換気。

20150211_AF-52_1.JPG

今回買ったのはホンマ製作所の時計型薪ストーブ(上からみると、昔のボンボン時計みたいな形をしているのだ)なんだけど、その中で一番安い(なんと、実売価格 3,800円!!(笑))AF-52 というモデルである。
ボディは鉄板(ブリキ)でできている。
最初は、くすんだような銀色をしている。

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それが、モクモクと煙に包まれ・・・

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やがてボディ全体が焼けて黒く染まる。

いいね、いいねえ。火を入れてまだ数十分なのに、もう何年も使い込んだような貫禄が出てきたぞ。ブラックポッド化したダッジオーブンみたい(笑)

ステンレス製の高いモデルだとこうはいかんやろう。まあ、好き好きだと思うけど、俺はこのいかにも「焼けた鉄」って感じの佇まいは好き。

これからもっともっとお前を焦がしてやるぜ!!(なんだそりゃ(^^;)

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