「しんちゃん」のラーメンは年寄り向け[酒とか食べ物とか]
(2015-03-15 11:59:13) by shinoda


< ページ移動: 1 2 >

週末の晩飯は、自転車を横川駅裏の駐輪場まで取りにいった帰りに近くの「しんちゃん」にて。ラーメン屋です。

<画像:20150313_shinchan3.JPG>
いやあ、しかし、横川駅裏でラーメンというと、若い頃の嫌な思い出が・・・
今から20数年前、横川駅裏にあった中国人夫婦(?)がやってたラーメン屋なんだけど、何か変な漢方薬みたいな味がするスープに、切断面が玉虫色にギラギラ光るチャーシュー、そして厨房での中国語による夫婦喧嘩(?)の声と、ああ、これが「最悪の店」ということなのか・・・と理解することが出来た激不味ラーメン屋だった。
長い人生、これより不味いラーメンも食ったことあるんだけど、でも「俺の人生・糞不味ラーメン選手権」があったら絶対三位以内には入るだろうという激不味ラーメンであった。そんな横川駅裏ラーメンの思い出・・・
あ、「しんちゃん」とは全然関係ない店だけど(^^;

これ、多分、俺の中ではけっこうなトラウマになってて、横川駅裏周辺では自然とラーメン屋を避けていたのだ。でも、この間ガード下の「紅蘭」でチャーシュー麺を食べて、そんな俺のトラウマも氷解し始めていたのだろうか・・・

<画像:20150313_shinchan1.JPG>
・・・が、やはり俺にとって横川駅裏ラーメンはアレのアレであった(^^;

「しんちゃん」は改装したばかりなのだろう、店構えもきれいで、ちょっとおしゃれな感じもしちゃったりして、これはやる気にあふれた若い店主が美味いラーメンを提供している現在売り出し中の店ではないか・・・と期待したのだが、入ってみると老夫婦で営業されている昔ながらのラーメン屋であった。

店内も改装されたばかりなのだろうがきれいだ。明るい良い雰囲気の店である。しかし、鍋に入ったチャーシューが座敷の上り口にでーんと置いてあるあたりに、年寄りならではの無神経さが見えてちょっとがっかりだ。
年寄りや田舎者にはすげえ誤解している人がいるけど、今どきの消費者は「本物の飾り気の無さ」や「本物の田舎ならではの不便さ」はノーサンキューなのである。
演出された「家庭らしさ」を楽しむわけで、実際に客席の側に調理中のチャーシューの入った大鍋がどーんとおかれているような「素の飾り気の無さ」を出されると「え?」と思うだけなのである。
こういうの、昔からの常連はなんとも思わないってか、その家庭っぽさを喜ぶのかもしれないが、俺のような一見客は「はぁ?ちゃんと厨房にしまっとけよ」って思うだけだ。

<画像:20150313_shinchan2.JPG>
まあ、顔には出さなかったけどそんながっかり感を覚えつつ、それでも腹の減っていた俺は「もやし炒め」700円とキリンビールの大瓶 500円を注文。
もやし炒めは熱々だということもあり意外に美味しかった。ただ、オイスターソース(?)の味ばかりで、かなりシンプルな味付けだったが。

それから、「にんにくそば」550円を注文。
この店、ラーメンは 500円と安い。やっぱ、古くからのじいさん、ばあさんの常連向けの店なんだろうな。だいたい出てくるラーメンの味は想像できるな・・・と思ってたら、本当に想像通りのラーメンが出てきたので笑った。

広島や岩国方面のスーパーで売ってる醤油ラーメンのパック、まさにあの味である。
昔ながらのラーメンの味ってやつだ。チャーシューも店で作ってるはずなのに(上の方で書いたように、作ったばかりのチャーシューの鍋があったんで)、まったくあのパックに入っているチャーシューと同じ味である(笑)

そして、麺は柔らかい。湯切り不足なのか表面はヌルヌルである。でも、年寄りにはこういう麺がいいんだろうな。表面のヌルヌルも、古くからの客に言わせれば「つるつる」なのかもしれない。

< ページ移動: 1 2 >


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.8