いい塩梅にローストされた鹿肉にワインビネガーがかけられ、粒マスタードやすりおろしたチーズが乗っかっている。臭みなども一切なく、反対に言うとジビエとしては野趣味が足りないと思う人もいるかもしれないが、俺はこのくらいの味が好きだ。もちろん噛んでも噛んでも奥から湧き上がってくる強い旨味は野生のそれだ。これが 650円で食えるのが立ち呑みの醍醐味やね。
ああ、本当なら、このカルパッチョを褒めたりしながら、カウンターの中の若い娘さんたちと話がしたかったよ。
鹿肉とワインを平らげると、俺は入り口付近に仁王立ちして酒を呑む能町みね子の横を怯えるようにすり抜け店をあとにしたのであった。
絶対あの常連客が「はんっ、あのおっさん、ワインの味もなんもわからない(立ち呑みん祭の)スタンプ目当ての糞だったんだね」とかスタッフの話しかけてるんだろうなあ・・・と思いつつ(^^;