「ピカソ 青の時代を超えて」を観た[美術・芸術]
(2023-05-15 12:57:49) by shinoda


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美術界のビッグネーム、パブロ・ピカソの90年の画業を追った回顧展「ピカソ 青の時代を超えて」がひろしま美術館で開催されている。開館45周年記念の展覧会だって。

岩国も広島もジャージャー降りの大雨だった 5/6(土)に、一人電車に乗って観に行ってきた。
いや、マジでクソ天気が悪い日で、まともな大人なら外出なんかする日じゃなかったんだけど(笑)、この展覧会、5/28(日)までなのだ。
5月も土日はレースの計測の仕事が入っていて、5/28 も仕事で秋吉台だし、この日を逃すと観に行けなさそうなので、重い腰を上げたという感じ(^^;

<画像:20230506_picaso1.jpg>
まあ、ピカソはメジャーすぎて、作品は色々なところで目にする機会も多いし、中にはもう「ピカソはええわ。今更だわ」と思われている人や、「わけわからん絵を描く人でしょ?」と敬遠している人もいるだろうが、俺としてはやっぱ観る機会があれば観ときたい作家である。
やっぱりピカソって絵がむちゃくちゃ上手いしね。

キュビズムの研究に傾倒していた頃の作品を観て「わけわからん絵」と言われているのだろうが、抽象画と比べると全然わかりやすい。要はあの頃の作家の根底にあるのは「写真」との戦いである。
物を写実的に描くのでは写真には敵わない。だから「絵」ならではの表現を画家たちは模索していた。印象派の画家然り、キュビズムで「二次元の中で立体を表現する方法」を模索したピカソしかり。
「わけのわからない絵」は、一枚の絵で「写真にはできない立体表現」をしようとしたもの。もちろんその発展として「人間の多面性を表現」とか「色々な心情を表現」とか出てくるんだけど、根本は「写真にできない表現」を追求した結果が「わけのわからない絵」なので、そう考えてみると、少しは「わけわからない感」もなくなるのでは?意味があるのよ。

・・・と偉そうに書いたけど、全部俺の独断なので信じないでね(笑)。興味がある人は自分で調べてみましょう(笑)

館の中央のあの丸い常設展示室4つを使った展示なので、作品数そのものはそれほど多くないが、なかなか見ごたえはある。
特に「禁止」と書いてないかぎり、作品を写真に収めることもできるんで、説明文をスマホで撮っておいて、あとでゆっくり読むこともできるぞ。
まあ、俺はほとんど撮らなかったが(笑)

いや、しかし、なんだかんだ言っても、やっぱキュビズムの絵を観るのは疲れる(おいっ(笑))

最後に、常設展示のロートレックやマティスを観て心を落ち着かせ、俺は館を出たのであった(毎回最後はそうだな(笑))。

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