良い美術館で、良い作品を観た[美術・芸術]
(2023-11-17 19:35:10) by shinoda
< ページ移動: 1 >
日曜日、吉和のウッドワン美術館をツーリングがてら訪ねた。
現在開催されている特別展「歌川広重 二つの東海道五拾三次 〜保永堂版と丸清版〜」を鑑賞するためだ。
DUCATI MONSTER S2R 1000 を駆り、国道187号線を六日市まで上る。そこから中国自動車道へ。
気温は 12度ほどだったが、霧雨は降ってるし、風は強いしで凍えた(^^; 中国自動車道がますます嫌いになった(^^;;;
吉和ICを降りて、美術館に到着したときには心底ホッとした。
ウッドワン美術館を訪ねるのは初めてである。
10数年前に子供たちを連れて女鹿平スキー場に行ったときに外観を見たのが最後くらい。もちろん中に入ったことはない。落ち着いた佇まいの良い美術館だね。
受付で 1,800円払って入場。思っていたより高くてビビる(^^;
しかし、それだけのお金を払う価値はあった。展示されていた作品群は素晴らしかった。
歌川広重の浮世絵を見ると、日本の漫画がアメコミの真似から生まれたのではなく、日本人の持った感性が形になった、まさに日本オリジナルものだとわかる。今の日本の漫画、そしてアニメの隆盛というのは、この日本という環境の中で育った日本人だからこそ成し遂げられたものだ・・・と。「マンガ」は広重の直系の子孫だ。
広重の書いた豆粒ほどの人間の顔に浮かぶ豊かな表情を見ていると、そう思わずにはいられない。西洋人から見たら未開の蛮人の国と思われていたであろう江戸時代の日本に、こんなユーモアに溢れたアートがあったとは。浮世絵に触れた彼らが強い衝撃と影響を受けたのもうなずける。
何でもかんでも「日本人は大したことない」と思いたがる自虐的な日本人にしっかり観てもらいたい作品群であった。
良い展覧会でした。
時間がなくて、別館のマイセンの陶磁器などの展示がゆっくり観れなかったのは残念だった。
また機会があれば訪ねてみたい美術館だったな。
< ページ移動: 1 >
コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る
Powered by
MT4i 3.0.8