macOS で手動でトンネリング接続する方法[Mac]
(2024-12-08 12:54:53) by shinoda


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FileZilla という FTP ソフトは SSH トンネリング接続ができない。

例えば、IPアドレスでアクセス制限されているサーバに、接続許可されているサーバを経由して接続するのをトンネリング接続というんだけど(接続許可されているサーバがポートフォワードという方法を使って、「俺です」って嘘ついてデータのやり取りをするわけ)、FileZilla という macOS でよく使われているソフトにはその機能がない。

なので、SSH ソフトを使ってトンネリングできる環境(ポートフォワード設定)を作って、FileZilla でそれを利用する形になる。

外出先でどうしてもお客さんのサーバのデータを確認しないといけなくなったときはトンネリング接続で SFTP を利用しないといけない。Windows PC が手元にあったら WinSCP という素晴らしいソフトがあるので(毎年寄付してます!(笑))いいんだけど、Macbook Air しか持ってないときは困るのよね。

というわけで、やり方をメモしておく。

1.手元の macOS 上でターミナルを2つ起動する

2.ターミナル1でローカルからリモート方向へのトンネリングのための SSH 接続を行う

トンネリング時の入り口(SFTP接続時に指定する自分自身(localhost))のポート番号):14649
最終的に接続したいサーバの IP アドレス:210.XXX.XXX.XXX
最終的に接続したいサーバのポート番号:22(SSH 接続)

(例)14649:210.XXX.XXX.XXX:22

接続を許可されているサーバ(踏み台)のユーザ:shinoda
接続を許可されているサーバ(踏み台)のホスト名:chinko.exsample.com
接続を許可されているサーバ(踏み台)の接続先ポート番号:22(SSH接続)

(例)shinoda@chinko.exsample.com -p 22

~ % ssh -L 14649:210.XXX.XXX.XXX:22 shinoda@chinko.exsample.com -p 22
shinoda@chinko.exsample.com's password: <chinko.exsample.com にログインするときのパスワード>
Last login: Sun Dec  8 09:34:15 2024 from kd1061550.manman.exsample.com

ログインしたら、そのターミナルは閉じずにそのまま置いておく(exit すると、掘られた「トンネル」も閉じる)

3.ターミナル2で、トンネリング時の入り口ポートが接続待ちになっていることを確認

~ % netstat -na | grep 14649
tcp4       0      0  127.0.0.1.14649        *.*                    LISTEN
tcp6       0      0  ::1.14649              *.*                    LISTEN

port 14649 が LISTEN(接続待ち)になっている

4.FileZilla でローカルホストに接続

サイトマネージャを開き、トンネリング接続のための設定を行う

プロトコル:SFTP
ホスト:localhost
ポート:14649
ログオンタイプ:通常
ユーザー:最終的に接続したいサーバのログインユーザ
パスワード:最終的に接続したいサーバのログインユーザのパスワード

上記設定で接続を行えば、localhost(自分自身 macOS)→接続を許可されているサーバ(踏み台)→最終的に接続したいサーバ という経路で接続される。

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