昨夜、あ、もう一昨夜か。ま、つまり、この木曜日の夜に祖生東小学校で、学校統廃合についての「意見交換会」があった。
岩国市内で8校目。周東町内では初めてだったようだ。
岩国市は平成20年に決めた学校統廃合の方針をもって、今年の9月頃までに具体的なスケジュールを決めていくという。その前にちゃんと各校PTAの意見を聞きなさいよという指示が福田市長からあったのだそうだ。
んが、結局市側から「こうしますよ」という具体的な説明があった上での意見交換会ではなく、ただ単に「学校統廃合に対する意見をお聞かせください」というものだったのでまったく盛り上がらなかった。
だって、これじゃあ一般論しか話せないでしょ?
俺も何も話す気にならなかったんだけど、あまりに会が盛り上がらないので
・こんな会じゃ『学校統廃合した方が良い場合もあるでしょうねえ』くらいの意見しか出ませんぜ。
・それをもって『祖生東小学校では反対意見は出ませんでした』なんて市長に報告されちゃ困りますぜ。
・市の方針で決まってるから・・・ではなく、統廃合するメリット、しないデメリットを市としてどう考えているか説明してくれないと、『メリット無いなら、うちは現状維持で良いです』という結論しか出ないでしょ?
というような意見を言わせてもらった。
具体的な計画を示せなくても、せめて、「なぜ岩国市は学校統廃合したほうが良いと思っているのか」くらいは示しなさいよと。
それを受けて市側からは、少人数校のデメリットと統廃合した後のメリットが説明されたが、結局「複式学級の負担(教師も児童も)」「クラス替可能にすることでの人間関係の改善(いじめ、生理的に嫌いな人間と同じクラスである圧迫感からの回避)」「対人機会が少ないことによる対人関係能力の劣化」等、そう信じている人は多いのかもしれないが、現場の人間からすると「はぁ?」なことばかり出てきた。
結局、
「複式学級は問題あるって言われても、実際に中学校で祖生の子たちは成績良いんだから関係ないでしょ?」
「うちの息子も一人学級だったけど、大きな中学、高校に平気で通ってましたけど?」
という反応で終わり。
市側からは「今まで訪問した 7校には、全校で女の子が一人だけの学校もあり、そのお母さんからは『早く学校を統合して、娘に女の子の友達を作る楽しみを教えてやってくれ』と悲痛な叫びを聞いた」みたいな話もあったが、それで盛り上がるはずもなく・・・
Yさんの「それなら、どうぞそういう学校から急ぎ統廃合を実施してください。必要も感じてないところまでまとめてやろうとするから時間がかかってしまうんじゃないですか?」という意見が正論だ。
「いや、例えば祖生東小学校が何年か後にそういう状況になって、その時に早く統合してくれとか言われても無理なんですよ。だから、今のうちにそうなった時のことを想像して検討してほしいんです」と市側から話があったが、やっぱ、「はぁ、まあ、おっしゃりたいことはわかりますけど。結局、女の子一人の状況をどこまで悲惨な状況と捉えるかも人それぞれだしねえ・・・」と盛り上がらない。
結局、市側ももっと腹を割って思ってることをさらけ出してくれないと、一般論では議論にならないということだ。
具体的な計画に縛られない多様な意見を聞きたかったという市側の言い分も少しはわかるが、具体的な計画に縛られない「一般論」を集めても意味はないじゃろ?
最初に書いたように、『学校統廃合した方が良い場合もあるでしょうねえ』以上の意見なんか出るわけないじゃん。
ほんと、意味の無い会だった。
まあ、「意見交換会を開きました」という事実が必要だったんだろうけど。
その報告を受けて納得してるようじゃ、福田君にもがっかりという感じだな。