メニューに並ぶ酒の種類も少なく、いかにもコンサルまかせって感じだったので、N◎君と「コロナ以前だったら入らなかった店だな」と苦笑い。N◎君とはコロナ前は岩国、広島、ときには徳山方面にまで出張し(笑)、飲み屋探索をしたものだが、ここ2年は全然飲みに出られない状態が続いていた。なもんで、店に入って「明日も早いから生ビール一杯と、一合の酒を二人で分け合って飲んで終わりにしよう」とか言ってたのに、一時間ちょっとの滞在で生ビール二杯と一人一合ずつの冷酒を飲んでしまった。ちょうど言うてた量の倍や(笑)しかも、最後に注文した「鶏干し肉」は「しょっぱく炒めたコリコリ食感の薄切り干し鶏肉(味が濃い!!)を、たっぷりのマヨネーズとネギをまぶして食す」という、ビールなしには考えられない一品。まだ皿の上に肉が残っているのに、二杯目のビールを飲み干してしまった俺たちはしばし熟考・・・ええ、ええ、ちゃんとビールを諦めましたとも。次の日は夜中に起きて深夜 2時にはチェックアウトだったからね。俺らは酒より仕事を優先させる理性を持った大人なのです(笑)とは言うものの、「せっかく津山まで来たんだから、日頃飲まない岡山県北の酒は飲んどこうぜ」と、「加茂五葉」(多胡本家酒造場)と「作州武蔵」(難波酒造)を一合ずつ冷酒で。どちらもいわゆる普通酒(上撰酒)というやつで、日頃吟醸酒か大吟醸しか飲まない俺にはちゃんとした評価はできないが、どちらも飲みやすい美味しい酒だと感じた。
ただ、俺は「武蔵」を飲んだときに「五葉より渋みと酸味のある味だな」と思ったが、N◎君は「五葉より軽くて飲みやすい味だな」と思ったようで、人間、特に飲兵衛の舌ほどあてにならないものはないな・・・と改めて自分の味覚のいいかげんさを自認した(笑)
ああ、しかし、本当に久しぶりの居酒屋を堪能し、心から嬉しかった二人なのであった。