「訳もわからず涙があふれ出す映画」というネット上の感想を読んで、こりゃいかん、舞台が山口県防府市だと言うし、こりゃ山口県民として絶対見にいかんと!・・・と岩国ニューセントラルに飛び込んだのが 1/6(水)。
そう、メンズデーであります。(笑)
朝いちの上映を見たんだけど、男ひとりの観客なんて俺だけ。後は皆女の子連れのママさんたちばかり。何かヤダなぁ、俺、変態扱いとかされてないかなあ。小太りでメガネかけてるからなあ。変なロリコン親父とか思われてたらいやだなぁ~と思ってたら、上映開始間際に男子一人客登場。
よし!見るからに俺よりオタク風だぞ!神様!ありがとう!
・・・などと思っているうちに上映開始。
で、実は、前半は咳を止めるのに必死、後半はシッコを我慢するのに必死で、映画に入り込むことが出来なくて涙ボロボロという感動は味わえなかった。良い映画だと思っただけに残念。
やはり、映画には万全の体調で臨むべきである。(^^;
以下、感想(完全にネタバレです。気をつけてね)
・俺はアニメはそんなに見ないので実際のところはわからないが、これ、線もきれいだし、色も良いし、カメラワーク(と、言うのか?アニメでも)とカット割りも良い感じじゃん。品質高いアニメなんじゃないの?
・貴伊子が香水を水に混ぜてしまって金魚を殺しちゃう失敗。あったあった、こういうこと。この手のよかれと思ってやったことが裏目に出ちゃう失敗で子供は傷つき成長していくんだよな。大人は「子供が適度に傷つく」環境をちゃんと与えてやらないとな。
・これ、本当に子供向けの映画なのかよ?文科省、ちゃんと映画見ずに「特選」付けちゃったんじゃねえの?子供の出てくる映画だから子供向けって思って。小学生にはこの映画の言わんとするところ、絶対理解出来んじゃろう。
・だって、新子たちが憧れてる優しい女先生。実はどろどろの不倫の結果、その思いを断ち切るために愛しても無い男と結婚するし。
・それに、タツヨシの親父。正義感に溢れ、剣道の猛者で、清廉潔白な村の駐在さん・・・と誰もが思っていたのに、女と博打で借金作って自殺って・・・(^^;しかも、家の中では家族に暴力ふるってたみたいだし。(^^;
・そういう大人の「汚い面」を見て、俺たち大人は「タツヨシの親父、二重人格のキチガイかよ!」「いや、誰しもこういう二面性はある」「弱さの裏返しで暴力ふるってたのかよ!?」「周りが彼に正義漢であることを求めすぎたのでその反動で・・・?」とか色々考えることがあるわけだが、小学生はどうなのよ?
・こうやって大人の世界で色々なことがあっても、子供は子供の世界できちんと強く育っていくんだよ。そういうことを「甘やかすことしか出来ない」大人に知らしめる映画だな。子供の心を傷つけることを無用に恐れちゃいかんよ。
・時々挿入される新子が想像する千年前の話。これ、必要?俺は正直邪魔だと思った。
・コトリンゴの「こどものせかい」、良い曲だなあ・・・最後にこの歌が流れて、初めてこの映画は完成という感じ。それくらい重要な歌。歌詞が完全に映画とシンクロしてる。
・ああ、ほんとに、必死でシッコ我慢してなかったら、絶対泣けたのに。
まあ、見てない人は是非見てください。
ここまでネタバレな感想読んじゃうと、果たして感動出来るかわかりませんが(^^;
あ、そうそう。一番の感想書くの忘れてた。
・劇中の山口弁はなかなか良い感じ。あまり不自然に感じることはなかった。
・貴伊子たちを駅に迎えにくるお父さんの会社の人。この人の山口弁だけ違和感あり。「もう」の意味で使う「はぁ」の言い方とかがわざとらしい。「はぁ(もう)、疲れちゃったでしょう」とかの言い方が何か・・・
・と思ってたら、この人だけ本物の「防府の人」なんじゃね。防府市役所の人だって。(笑)つまり、方言が下手だったわけではなく、演技が下手だったという話(^^;
ちゃん、ちゃん。
電気ウナギ的○○
About Backコメント(0)
電気ウナギ的○○