8月11日夜。
帰広した後輩のJ谷と、まずは「酒場コロンボ」でハイボールを軽くひっかけた俺が次に向かったのは、同じく十日市町エリアの「地鶏食堂」だった。
もう何年か前にオープンした店だ。
オープン当初から、その怪しげな店構えに興味津々だったのだが、何となく一人では入りづらい感じで(何せ、中が見えづらい店だからな)未踏の地だったのである。
店に入ると、煙もうもう。肉の焼ける良い匂いが立ちこめている。
焼鳥屋、または串焼き屋的な店を想像していたのだが、どちらかというと焼肉屋だ。つーか、もろに焼肉屋だ。
それぞれのテーブルの上にガスコンロが置かれ、そこに鉄板代わりの黒い石板が乗っている。その上で、楽しそうに肉を焼いているお客の姿。
アベック率が高いな。あ、またアベックって言うてもうた。ま、ええやん、アベックで。
いや、ほんとに、ハンチングに沖縄のかりゆしウェアという「如何にもクリエイティブなお仕事をしてそうな」若者のアベックが多い。
店内は肉を焼いた煙で燻されて壁も柱も飴色に。壁に並ぶ大量の一升瓶とお品書きの札は、決して「お洒落」ではないが「粋」で「良い味」が出ている。
「ちょっとお洒落系」のアベックがこぞって来店しているのも頷ける。
あと、笑えるのが「レゲエ」だ。
店の天井近くの壁にボブ・マーリーのポスターが貼ってあり、店内には実際にレゲエがずっと流れている。ボブ・マーリーばかりではないが、ずっとレゲエである(笑)
いやぁ、ジュウジュウ、モクモクの焼肉屋(鉄板焼屋)とレゲエの組合せって変。だけど、なんかレゲエのリズムに身体をあずけてまったりと肉を突いてると落ち着くぅ~(笑)
肉は、鶏肉ばかりってわけではない。牛のタンやカルビなどもある。
でも、せっかく「地鶏食堂」に来たわけだからと、合鴨モモ肉、宮崎JA日向地頭鶏などを注文。美味い。値段はそこそこ(そんなに量は多く無いけど一皿 600~750円するので、決してムチャ安の店ではない)だが、値段以上の味だな、こりゃ。
まあ、そんなこと言いながら俺のお気に入りは、海老をたっぷりのガーリックオイルでホイル焼きにしたヤツだけど。(鶏じゃねーじゃん(笑))
いやあ、でも、ほんまに、上にも書いたけど、レゲエを聴きながらまったり焼肉って最高やね。ついついリラックスしすぎちゃって、後輩のJ谷に仕事上の愚痴など垂れ流したよ(笑)
ところで、鉄板代わりの石板。
ちゃんと洗ってはあるんだろうけど、熱していると、前の客の使ったタレか何かが石板にポツポツ開いた気泡の穴からぐつぐつと浸みだしてくるよ。(^^;
そういうのが不潔で嫌だという人は、決して足を踏み入れないように。白けるからね。
しかし、こんな面白い店があるなんて、十日市界隈はまだまだ奥が深いわい(笑)
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○