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山田弘幸君という桃色の表現者

shinoda (2013年5月17日 00:43)
もう、4月中旬頃の話なんだけど(^^;

お客さんのところでちょっとした作業をした帰り。
その作業はうまくいったので、晴れ晴れした気持ちで「旧日本銀行広島支店で何か面白いものやってねえかなあ」と寄り道してみたら、「山田弘幸展 Banco de la vida 2013 Vol.1」というのをやっていた。

入ったらいきなり大きなおばさん(まあ、わしから見たらお姉さんだが)の写真が飾ってあって、それがどうも「娯楽の神」らしく、足元に「今まで行なった娯楽を懺悔せよ」みたいなノートが置かれていた。
客もアートの中に取り込こんじゃおうというつもりのようだ。

俺はすぐに「昔、ハッスルパブで新入りの女の子の○○○○をキュウっとつまんだこと」と記述。いや、もう何年も前のことなのだが、ホントに、日頃から懺悔したいと思っていた娯楽体験なのだ(笑)
ま、それに関しての詳しい話はまたいつか・・・(笑)

そして、更に作品を観ていく俺に、山田弘幸氏が声をかけてくれた。

「以前、写真撮らせてもらいましたよね?」・・・と。

おお!やっぱあの芸術家の兄ちゃんか!!俺も何となく憶えてたよ!お笑いコンビ「千鳥」の大悟を男前にしたようなナイスガイである。

あの時は、作品に反核・反戦の色が出ていたが、今回は何も考えずにパッと見ると戦争を美化してるっつうか、何か、勇ましい感じのコラージュとか多いよね?

話を聞くと、拝金主義な社会であるとか、軟弱な平和主義者の偽善であるとか、そういう「誤った戦後民主主義教育がもたらした歪み」への怒りを作品として表現しているそうである。
つまり、「軍隊をもたなければ戦争に巻き込まれることはないよね」という狂った平和主義者の思想や、「戦争になったら、自分の金だけ持って俺は逃げるよ」っていうようなことを恥ずかし気もなく言える世の中や、そういうものに対する違和感、怒りを、彼は戦争を捉えた写真の中に、一箇所だけ堕落を意味するピンク色を塗って表現している。

「殴り返せる力を持ってなければ、そして、そのために自己研鑽する覚悟を持ってなけりゃ、ホントの平和なんて来ないんだぜ」ってことだ。

常々、「基地の周りでイマジンなんか歌って、お前はそれでホントに平和が来ると思ってんのか?」とか言って、50~60代の似非平和主義者を怒らせてる俺には(^^;、凄く共感出来る考えだよ(笑)

「左巻き(サヨク)の人に怒鳴り込まれないよう、ひっそりと(作品展を)やってます」とか言うてるし(笑)

確かに、そんな考え方も、そしてそれを芸術作品として表現する手法も、何もかも「青い」のかもしれない。作品も荒削りだ。ただ、山田君にギラギラした、若い表現者に特有のエネルギーが充ち満ちているのは事実だと思う。
その青臭い表現をいつまで続けていけるのか、それはすごく興味があるわ。

さて、そんな山田弘幸氏の「Banco de la vida 2013 Vol.2」が旧日本銀行広島支店で開かれているようだ。この間、前を通ったんだけど、忙しかったので通り過ぎてしまった(^^;

山田君に興味がわいた人は、是非観に行ってあげてね。

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岩国在住。広島で働く超零細IT企業社長のいわゆる社長日記。
何か、酒と食い物のことばかり書いているようで・・・お察しのとおり、肥満体です:-)


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