先々週、お客さんのところに行った帰り、比治山にのぼって広島市現代美術館を訪ねた。
「日本の70年代」という特別展を観るためである。
通勤途中にポスターが貼ってあるのを見て、是非とも行きたいと思ってたんだよね。
1階に演劇ポスターや漫画などのポップカルチャーを、地階に当時の前衛芸術を展示していた。
正直、地階の前衛芸術は全然わからん(^^;
多分、70~80年代の前衛芸術家が、「日本の前衛芸術史上、一番の中二病患者だった」と思う(笑)
出来るだけ他人にわからない世界が偉い・・・という誤った、正に今で言う中二病的なものに前衛芸術家がどっぷり陥っていたのが 70年代だろう。本人達もよくわかんないまま造ってたんじゃないか?(笑)
だから、俺は 70年代の前衛芸術を深く考察することはない。この時代の前衛芸術は、単なる「謎かけ遊び」の「自慰行為」でしかない。俺にはそうとしか思えないね。
つーことで、やっぱ「日本の70年代」というと、面白いのはポップカルチャーの方だ。
中学生の時、美術の先生に「お前の作品はホント、エログロナンセンスだなあ(苦笑)」と言われた俺には、ホント、70年代ポップアートは心地良い。
まあ、ポップアートの方も、妙な力の入り方してるのが 70年代なんだけど、でも、良い具合にいい加減だよな(笑)
政治的立ち位置は「万博反対」のところにいるのに、でも、「万博の展示物作ってみない?」と言われたら喜んで作っちゃうっていう、良い意味でアーティストらしいいい加減さと、そのいい加減なパワーで作り出されるアートの素晴らしさと(笑)
横尾忠則の「せんい館」とか、何なん、もう、この素晴らしさ。(まあ、これは建築物なのでポップアートと呼ぶのはアレですが(笑)でも、ポップ(笑))
あと、今の日本のポップアートの原型は、ほぼ 70年代に出尽くしてるんじゃないかって気がしたね。
例えば、今のポップミュージックの原型となる曲はビートルズがほとんど作ってしまってるとか、今のオートバイのテクノロジーは 80年代に出尽くしてるとか、そういうのと同じで、新しい表現はほとんど 70年代に試されている気がする。
そういう部分で、俺らみたいな Web デザインに関係している人間なんかにも相当刺激的な展示内容だと思う。
あと、俺ら、パソコンのある時代に産まれてほんとよかったよ。
70年代のアーティストが作品を作るのに要した何分の一、何十分の一の時間で自分たちの頭の中の感性を形に出来るんだからな。
コラージュだって、あの人たちが紙を切って、貼って、失敗したらやり直して・・・ってやってた作業を、ディスプレイの中でマウスを使ってちょいなちょいなと。
ちゅーことで、「日本の70年代」展見て刺激うけたら、さっさと作品つくれや!ってことだな(笑)
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○