この間広島市現代美術館に行った時、「A Window to the World 世界に開かれた映像という窓」って作品展が地下の展示場でひっそりと行われていた。(5/12 で終了したみたい)
で、日替わりかなんかで、順番に色々な作品を流しているようだったんだけど、俺が行った時は、グレタ・アルファロ(Greta Alfaro)というスペイン出身の作家のイン・プレイズ・オブ・ザ・ビースト(IN PRAISE OF TH BEAST)という作品がずっと上映されていた。
夜中の森に置かれた巨大なケーキを、どこからともなく現れた二頭の猪が喰らい、やがてそのケーキに突進していく(畜生のすることはよくわからん)姿を固定カメラで延々撮り続けた作品だ。
最初はひたすらケーキを食ってた猪が、突然砂浴びのようにケーキの上を転げ回り、自分の身体にクリームを塗りたくる姿は、訳わからんけど、何か面白く、じっと見てしまった(笑)
山下樹里氏の解説によると、「ケーキこそが奢った人間の象徴のようでもある。巨大なケーキを壊して遊ぶイノシシの姿は、消費ばかりを増大せさる現代社会への反抗とも、文化的なものばかりにとらわれて自然の姿を忘れてしまった人間への警告とも受け取れる」・・・だって。
まあ、これが美術の楽しみ方だよね。
わけのわからん作品を、自分なりの解釈で語る。
他人の解釈を笑ったり、「そんなん考えすぎ」とか「無理矢理意味をつけてるだけやん」とか、そういうことを言うヤツはとてつもなく無粋ですぞ。
あ、もちろん、「こんな作品、意味なんかないわ。単純に猪どもの畜生ぶりを見て楽しめばええんや」という考えもひとつの解釈ですな。
ちなみに、俺はこの作品は、「人間の貪欲さ」への批判だと思う。その理由は・・・まあ、また今度ね(笑)
電気ウナギ的○○
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