こういう話は、このブログでも何度も書いたような気がするんだけど、今日もちょっと首を傾げたくなるような依頼がお客さんからあったので書いとく。
Web 系の仕事って、コンテンツやプログラムの開発環境が安価に、そして簡単に作れる。
そのため、お客さんから「予算がつかなかったので、今回はお宅に出さず、自社で何とかすることにしました」なんてことがたまにあるのね。
昔みたいに「統合開発環境のライセンス料だけで数百万円」・・・なんてことがないから。
極端な話、メモ帳アプリがあれば、Web ページも、PHP や Perl などのスクリプト言語を使ったプログラム開発も出来ちゃう。
でも、簡単に整備できるのは「開発環境」だけで、例えばメモ帳アプリを立ち上げても、HTML の知識や、プログラム言語の知識がないと開発は出来ないわけね。英文タイプライタの前に座っても、英語を知らなきゃ文章は打てないのと一緒で。
そこで、担当者は、いつも仕事を出している業者に電話をしてこう言うんだな。
「予算がつかなかったんで、今回仕事は出せんのよ。ごめんね。で、僕がやることになったんで、わからんとこが出て来たら電話するんで教えてね」と。
・・・冗談じゃないよ!!
わからないところを自己解決出来ないのなら、それは「自社では出来ない」ということ。
あなたはレストランに電話をかけて、「ごめん。今日お金がないんで食べにいけんのんよ。でもどうしてもあの料理が食べたいんで自分で作ることにしたよ。ただ、どう作っていいかわからんので、また電話するけえ、レシピとかノウハウとか色々教えてよ」ってシェフに聞くの?
※「聞くよ」って思った人。あんたはキチガイだからこの議論から外れて。あなたのような特殊な人間の話をしてるんじゃないんで。
普通、金が無いから自分で調理するんでタダでノウハウとか教えて・・・ってプロの料理人に頼まないでしょ?
「お金が無くて美味しい料理を食べにいけない」のなら、取れる対応は「お金がたまるまでがまんする」か「自分なりに作ってみて、不味くてもがまんする」の二者択一なの。
自分が料理をするのをタダで助けてもらおうと、仕事をしているシェフに電話をして邪魔をするってのが非常識なのはわかるよね?それに、店自慢の秘伝のレシピや、店主が努力して取得したノウハウをタダで教えてもらうってことが、どれほど図々しいことかわかるよね?
こうして、料理の話で説明すれば理解出来るのに、どうして「自分でプログラミングするので、わからんところは教えてね」ってなっちゃうのかね?おかしいでしょ?
酷いヤツになると、「自分でプログラム作ってみたんだけど、何か動かんのよ。どこが悪いんかもわからんのよ。ソースを送るけえ、ちょっと見てみてもらって、原因がわかれば動くようにちゃちゃっと直してもらえんかね(でも、元を作ったのは俺で、あんたはそれを直しただけなんで、もちろんタダでね)」なんて言うてくるけど、これ、いきなり店にシェフを訪ねて「作ってみたんじゃけど何か美味しくないんよ。ちょっと食べてみて。これ、何か調味料がたらんのかねえ?ちょっとお宅の料理と同じ味になるように味付けしてみてもらえん?」って言うてるのと一緒よ?
非常識じゃろ?
※「え?別に非常識と思わんけど」って思った人。あんたはキチガイだからこの議論から外れて。あなたのような特殊な人間の話をしてるんじゃないんで。
さて、分かってもらえたかな?
予算がつかなかったということは、「会社にとって大して重要なことではない」ということ。無理に素人が手を出さず、ちゃんと予算が通ってから外注に出すのが正解。
「予算は付かないけど、絶対必要なことなので何とかしろ」と社長や役員が言うのなら、そんな会社長くは保たないので、さっさと逃げ出すべき。「絶対に必要なこと」には予算を付けるのが当たり前。
くれぐれも、「自分でやるんで、わからんとこが出て来たら電話するんで教えてね」等と馬鹿な電話を外注会社に入れないこと!!
・・・という話。
電気ウナギ的○○
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