いや、別に、どこかの店でアニメ映画の「茄子 アンダルシアの夏」を視聴したとか、その原作の黒田硫黄の漫画を読んだとか、そういうことではないのだ。
店での食事で、正に「アンダルシアの夏」を感じたのである。
その店は、岩国市麻里布町、丸富玩具の道路向かいにある「スペインバル Cadenza(カデンツァ)」だ。
ほんの二週間くらい前に出来たばかりの新しい店だ。
スペインの酒場(バル)をイメージしたお店である。まだ若い男女(単なる友人(笑))が共同で切り盛りされている店である。
そのカデンツァで俺は、人生初めてのスペイン産茄子の漬物(ピクルス)を食ったのだ。
一緒に行ったN◎君と、「これ、黒田硫黄の『アンダルシアの夏』で、最後にぺぺがチームメイトに食い方のレクチャーしてた、あの茄子じゃん」とか話してたら、後でオーナーの女性が俺達のところに来て、「さっき、『アンダルシアの夏』の話をされてましたよね?実は私も『アンダルシアの夏』が大好きで、それでこの茄子のピクルスを絶対メニューに入れようと思ったんです。だから凄く嬉しかったです」と可愛いことを言ってくれたのだ。
人見知りの激しい俺とN◎君は、「あ、そうですか・・・」と薄い反応で、ママさん(と便宜上呼ぶことにする)は少しがっかりした顔で厨房に帰って行ってしまったのだが(笑)、いや、俺はけっこう嬉しかったよ。
「あ、ほんとに『アンダルシアの夏』の茄子だったんだ」と(笑)
しかし、後になってゆっくり考えてみると、俺は大きな間違いをしていた。
この時、俺は茄子のピクルスを食べながら、スペインのビール「ZARAGOZANA(ザラゴザーナ)」を飲んでいたのである。大失敗だった。
今度、取引先の社長にお貸しする予定で黒田硫黄の「茄子」を事務所に持っていってるので、今手元になくて正確な台詞はわからないんだけど、酒場(バル)のオヤジが、茄子を漬けた壺を店の奥から引っ張りだしながら、「茄子の漬物にはワインだ。そう決まっている。ビールと一緒に食ってるヤツはケツを蹴っ飛ばしてやる」みたいなことを言うてたはずだ。
そうだ!ワインと一緒にやらなくちゃいけないんだ!!茄子のピクルス!!
と言うわけで、近々にリベンジしますぞ!!・・・と、密かに心に誓う俺であった(笑)
電気ウナギ的○○
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