もう昨年の12月の話になるが、大きな仕事の納品が終わった後、それまで数ヶ月間ゆっくり美術展を見ている暇もなかったので、ひろしま美術館、広島市現代美術館、そして広島県立美術館と立て続けに広島市内の美術館をまわった。
そのうち、県美でやってたのが「こんなシャガール見たことない!」と題されたシャガール展だった。
12/25までの開催だったのだが、12/20にギリギリ見ることが出来た。危うく 9月のゴッホ展みたいに見逃すとこだったぜ(^^;
俺は美術をきちんと勉強したわけではないので、マルク・シャガールの絵を何という絵と呼ぶのか知らないが、優しい色のキュビスムというか(笑)、いや、何を言っているか自分でもよくわからないが、あの馬なのか犬なのかよくわからないような動物や(笑)、横顔の女の人などが描かれた絵が思い浮かばないだろうか?
そう。色のきれいな不思議な絵を描く画家・・・というイメージがあるよね。
しかし、このおっさんは、実は絵だけじゃないんだよね。
ステンドグラスや陶芸、舞台衣装など、「芸術」と名がつくものであれば何にでも手を出してる。
98歳くらいで亡くなってるんだけど、もう20年生きてたら、映画作ったり、もしかしたら少女漫画すら書いてたかもしれないってくらい(^^;
そして、手を出した芸術の全てでそれなりの作品を作ってるんだよねえ。凄すぎる(^^;
「シャガール、恐ろしいジジィ!」(月影千草風に)
しかも、そうやって新しいことに意欲的にチャレンジしていくの、60過ぎてからやで。
本格的に陶芸やったの 70過ぎてからだったかな。それで、それなりの作品を作っちゃうんだから凄いよね。(「それなりの作品」って書いてるのは、「そこそこの作品」って意味じゃなくて、例えば「陶芸を極めた人の作品ほどではないにしても、並の陶芸家の作品は遙かに凌駕している」という感じだからね。凄い作品のことです。誤解のないように(^^;)
でも、シャガールほどではないにしても、何歳から始めたって、やっただけのことに対する結果ってのはちゃんと残せると思うんだよね。
俺も 40代後半になって、「今からアレを始めるのもなあ・・・」とか躊躇しちゃうこと多いけど、そこでビビってちゃ駄目なんだね。
やりたいなと思ったらやっちゃえばいいんだよな。遅すぎるなんてことはなくて。
多分、例えば50歳からピアノ始めたら、そりゃ20年経ってもプロみたいな早弾きは出来るようにならないかもしれないけど、ゆったりとした叙情的な曲なら若者には負けんで・・・というレベルにはなるかもしれんし。というか、なるやろ。20年も弾いてりゃ(笑)
このシャガール展はそんなことをわからせてくれる展覧会だったよ。
俺も是非「恐ろしい中年紳士!」と呼ばれるようになろうと思うよ(笑)
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○