12/20の「猪の巻き狩り」のつづきを書いてなかった。
※先に書いておくと、下の方に猪の射殺死体が出てきます。そういうのが苦手な人はそっとブラウザを閉じてください(笑)
では、つづきを・・・
結局、午前中は猪を発見出来ず。
勝負は午後に持ち越された。
午前中、縁石にぶつけてバンパーを曲げてしまい、前輪が擦れて異音が出る状態になっていた俺のバンも、昼メシを食う前にTサカさんにガンガン叩いて治してもらい(整備士さんが一緒でよかったあ(^^;;)、午後からの新たなる戦いに気分一新で臨むのであった。
午前中は 2ヶ所でマチ(射手として、待ち場で犬に追われた猪が出てくるのを待つ)をやったんだけど、犬が山を越えて逆側に出ちゃったんで(しかも、猪を追っていたわけでもない)発砲機会は無し。
猪というのは、犬に追われたら自分の逃げ道(スレ)を使って逃げるので、最近使われているスレを予め調べて、そこに猟銃を持った射手を配置しとくわけ。
誰のところに猪が出てくるかは運次第。
午後も、マチをする予定で、勢子(猪を追う犬を使う人)からの無線連絡を聞きながら、猪が出てきそうな場所に車で移動するんだけど、なかなか犬が猪を見つけられず山の中をあっちこっちへ歩き回るので、マチをする場所が確定出来ずにいた。
「今日は空振りかなあ」と思ってた時、やっと犬が猪を見つけたらしい。
よく犬に GPS を付けて放す話を聞くのだが、このグループの犬は GPS ではなく、人間が連絡に使っているのとは違う周波数の無線機を付けている。
だから皆、144/430MHz帯デュアルバンド対応の無線機を持っていて、メンバーどうしの会話の他、常に犬の声も拾っている。
無線機には受信電波の強さも表示されるので、犬からの電波が強くなれば、近くに犬がいるということだ。
しばらく、Tサカさんと世間話をしながらよくマチに使う場所などをうろついていたのだが、その時にメンバーの人から「犬の息が荒くなった。どうも猪を見つけたようだ」と連絡が入った。
俺らがスタンバイしていた場所の反対に出たらしい。俺らは川越の方にいたのだが、尾根を超えて高森方面の山に降りたようだ。
すぐに車を走らせ(途中で俺の二輪駆動の箱バンでは上がれない林道に入るのでTサカさんの軽トラに乗り換えて)、下久原の月空寺の墓地とは反対側の林道を登る。
途中で、Tサカさんの無線機にも、犬の荒い息や、時折わんわんと鳴き声も入ってくる。電波もかなり強い。
軽トラを降りて銃を手に山を歩いてみると、生の犬の声が一瞬聞こえたが、再び電波も弱くなってしまう。犬が離れたようだ。
しばらく待機していると、再び犬の声。激しく鳴いている。けっこう近い。Tサカさんと二人で山道を走り犬の鳴く方へ。けっこうな上り道を駆け上がるが、興奮しているせいか自分でも驚くほど軽やかに走れる(笑)
しかし、再び鳴き声をロスト。
犬の鳴き声を求めて耳を澄ましていると、ダーン!!ダーン!!と散弾銃の音が二発。
結局、勢子役のMモトさんが犬を発見。二匹の犬が囲むようにして猪を足止めしているところに発砲。見事仕留められたのであった。
やった!自分が撃ったのではないが、巻き狩りとはそういうもんだ。誰が仕留めてもチームの成果である。嬉しい。
しかし、この後が大変だった。
Mモトさんも犬を追うのに必死になっていたため、完全に山の中で自分の位置を誤解されていた。「○○にいる」と言われて近くに行ったのだが、生の声はまったく聞こえず。
笛を吹いてもらうと全然別の場所から聞こえる。
しかし、獣道しかないような山の中のため、「あっちの方から聞こえるけど、どうやって行けばいいのやら」という感じで、場所を特定してそこに皆がたどりつくまで小一時間ほどかかってしまった。
本当に人間がやっと通れるような獣道をのぼり、なんとか射獲場所まで辿り着いた。
獲物は 20貫(約75kg)がらみの良いサイズ。
これを「若いやつの役目で」と言われ(笑)、Tサカさんと二人で山から下ろした。
まあ、かなり急な山だったので(それだけに登るのがおおごとだった(^^;)そのまま蹴落としては、途中で木に引っかかれば引きずり出し、また蹴落としてということを繰り返しなんとか軽トラを入れられる林道の側まで下ろすことが出来た。
途中で一回俺は滑落(^^; すべり落ちる途中で木の根っこかなんかに擦って長靴がバリバリに避けてしまった(^^;
まあ、ホント、そのくらい「人が普通は歩かない」ような場所でしたわ(笑)
いやあ、でも、ホント楽しかった。
もっと大人数のグループなら「初心者なのでなんとなく蚊帳の外で見てるだけ」だったかもしれないんだけど、俺を入れて 6人という少人数での狩りだったので、初めて参加した俺にもあれこれ役目が言い付けられ、おかげで一日充実した時間を過ごせた。
さあ、この後は獲物の解体と分配であります。
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○