※動物が殺されるのはとにかく嫌!・・・という方は、この記事は読まれないことをお薦めします。
昨日、午後。
親父が「猪が3頭(俺と弟で管理している営農組合の)箱罠に入っている」というので、軽トラで回収に。前回、20kg台の小さなメスがかかったのと同じ罠だ。
かかっていたのは、30~40kg台のメス一頭と、その子のウリ坊二頭。
メスは少し痩せているようだ。
三頭で激しく檻の中を駆けまわり、すでに足下の土が無くなり罠が露出している。ほんま、猪の抵抗ってすごいわ。
最初、親父が三頭とも生かして下の檻(すぐに殺せない猪を一時的に置いている檻)に連れて帰ると言っていたのだが、さすがに40kg近い猪が暴れてると相当危険。
「親だけでも殺そう」と俺が言うと当初は渋っていた親父だが、さすがにその暴れ様を目にすると致し方無いと判断したようだ。
すぐに、俺がナイフと木の棒を使って即席の槍を作成。
刃渡り的には「槍」ではなく「刃物」だけど。
檻の隙間から差し込み、親猪の首筋を突いた!!・・・つもりだったが、棒にナイフを縛り付けている紐が檻の柵にぶつかって突ききれず(^^; ちょっと首を刺しただけだった。
もう一度突くと、今度は猪が口を開けたのでその中にズブリ・・・と行くまもなくガッチリ咥えられてしまった。
それでも口の中を切ったようで、引き抜いたナイフには血が付いていた。
生きた動物に刃物を向ける・・・というのは人生初めての経験だ。
「これは法的に認められた猟であり、農作物を荒らす害獣との戦いなのだ。」と自分を納得させながら槍を突く。なかなかねえ、これはしんどいんですよ。じゃあ、なんで猟をするの?という話なんだけど、それはまたの機会に(笑)
まあ、どうにもこうにも暴れまわるので作戦変更。
俺がロープで猪の鼻を括って引き上げ、喉元をさらしてそこを親父が槍で突く・・・と。
しかし、これまた鼻を括る前にロープに猪が噛み付いてしまうのでなかなか上手くいかない・・・が、しょせん畜生(^^;
噛み付いたロープを引っ張り上げると、素直にすぐに離せばいいのに咥えたままだから、結局喉元が露わになり、そこを親父が突く、突く、突く。やっと動脈にヒット。親猪は首筋から血を吹き出しながらも数分間暴れ回り、やがて崩れ落ちた。
動かなくなった親猪の側をウリ坊が離れようとしないのが哀れ。
そして、今度は親猪に代わって俺らに突進してくる。畜生でも親子の情というのは凄いもんなんやねえ・・・ホンマ、かわいそうだわ、ウリ坊が。
そんなにかわいそうに思うのなら殺さなきゃいいのに・・・て?
そんな幼稚な質問に答える義理はないし、そういう本能的な嫌悪を論理的な説明で覆すのは不可能なのでここで説明するのはやめておくけど、まあ、猟師ですから!
今回、三頭が一度に、それもしっかり親猪まで獲れたのは、餌の糠に落ち葉をかけておいた賜物か?(笑)
だいたいこういうケースだと、先に警戒心の薄いウリ坊がかかって親猪は逃げてしまうものだが、糠の上に落ち葉をかけておくと猪はそれを鼻で避けることに集中して罠への警戒心が疎かになってしまう。
で、釣り糸に引っかかってドン!だ。
銃猟の方ではさっぱりだけど(^^;、罠はこれで4頭目。
あと、猪猟終了まで 2ヶ月と 1週間。期限までにどのくらい獲れるかねえ。
まあ、営農組合の罠は、猟期終了後も有害鳥獣駆除用途でそのまま運用するんだけど。
電気ウナギ的○○
About Backコメント(0)
電気ウナギ的○○