この日曜日、祖生公民館で教育講演会が行われた。
俺も、講演会を主催した青少年育成祖生地区会議の(ご存知の方はご存知のように(笑)ちょっと手違いが色々あって(^^;今年も引き続き・・・(^^;)副議長なので、一応、数合わせで出席しとくか・・・という感じで参加したのだが、なかなか面白い講演であった。
講師は周東町在住の杉本邦夫さん。
ボランティアで災害救援や「減災」のための講師などをされている「普通の会社員」の方である。
演題は「一緒に考えよう 防災・減災 『私たちに何ができるのか』」。
杉本さんは、普通の会社員でありながら、災害救援のボランティアで東北から九州まで飛び回られている人。
帰ってから親父と話をしたら杉本さんのことを知っていたので(名前は思い出せんと言ってたけど(^^;)有名な方のようだ。
現場で動かれている方なので、TVのニュースなどでは流れない現場の様子などを聞くことができた。
例えば、被災者の方々に(実用的に使えるものとして)バケツを配った時、バケツ本体に応援のメッセージを書き込んで渡したら、「こんな(メッセージ付きの)ありがたいもの、もったいなくて使えない」とバケツをタンスの上に大事そうに飾られていた方がいらっしゃったそうで(^^;。こういうものは使ってもらってこそ贈った甲斐があるので、それからはバケツにシールを貼り、その上にメッセージを書くようにしたそうである。
そうすれば、メッセージの部分だけ剥ぎ取っていただき、バケツ本体は遠慮なく使っていただけるから・・・ということ。
他にも、「わしらはものもらい(乞食)ではない」と義援物資の受け取りを拒否される方を説得する話や、山の上に「江戸時代にここまで洪水が来た」という石碑が立っているのに、避難場所がそれより低い位置に設定されていて、「本当に『想定外』だったと言えるのか?」という厳しい疑問など、現場を知っている方の話はリアリティがあり重い。
ボランティアで活動されている人でさえこんな思いをされているのに、被災者の方々の思いとはいかほどのものかと少々暗澹たる気持ちにもなったのだが、杉本さんはとにかく明るくパワフルだ。
そして、怒っている。
決して他人にボランティアを強要されるわけではないが、「私にはどうせ出来ることはないから」「足手まといになるから」という思いでボランティア参加を躊躇している人には厳しい。
「あんたは、挨拶もできんのか?」と。
「ボランティアセンターの入り口に立って、被災者の人に『こんにちは』と挨拶をするだけでも役に立ってるんで」と。
大きな災害が起きると、社会福祉協議会等を中心に「災害ボランティアセンター」が立ち上がるので、何かしたい、何が出来るかわからないけど協力したいという人は、とりあえずボランティアセンターに杉本さんを訪ねてほしいとのことだった。
いやあ、しかし、俺。減災活動もしてないし、緊急避難先もろくに確認してないし、反省ばかりの一時間半でした(^^;
電気ウナギ的○○
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