20:46 のことだった。
横川駅のガード下に入る前にポツポツと降り始めた雨は、自転車でガード下を抜けるわずか十数秒の間に、一気に土砂降りとなった。
まさに、バケツをひっくり返したような雨である。
外を歩いていた人は、「あれ?雨か?」と手のひらを天に向け雨の量を確認しようとしたその瞬間に、まるで悪戯小僧に、いや、広島なら、ヒーローインタビューを受けている選手に忍び寄る鈴木誠也に(笑)、バケツの水を頭からぶっかけられたような状況に陥っただろう。
俺はガード下にいたので、その第一撃だけは食らわずに済んだ。
頭上の高架橋が軒代わりとなって俺を雨から守ってくれている。
・・・が、すぐに俺が乗るべき電車はやってくる。
この土砂降りの中をなんとか駐輪場まで移動しないと・・・
俺はいつも持ち歩いている折り畳み傘(小型)を差して、意を決してその雨の滝の中に身を投じたのであった。
瞬殺。まさに一瞬で息の根を止められた気分だ。
歩いているうちにズボンが濡れて・・・という話ではない。
ガード下から出たとたん、小さいながらも傘を差しているというのに、俺の太ももから下はあっという間にびしゃびしゃになった。まるで、太ももの辺りまで水深のある川にどぼんと飛び込んだような、そんな濡れ方だ。
そんな雨の中自転車を押して進む。
直線距離では数十メートルしかない駐輪場までの道のりの長く感じること・・・
あと 1分早く事務所を出ていれば・・・
ま、そんなことを考えるのも詮無いことである。
全国的に水不足のこの梅雨。恵みの雨と感謝しようか。
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○