昨夜、「すし将軍」で一緒に飯を食ったMイさんが、いっぱい日本酒を置いた良い感じの店が流川にあるから寄ってみません?なんて言い出したので、そりゃ美味い日本酒が飲めるのなら行くしかないじゃろ!ってことになって寄り道をしてみた。
ふたりとも、日頃流川方面に飲みに出ることがほとんどないので若干迷ってしまったが(^^;、なんとか到着。ああ、銀山町なんやな。Mイさんもネットで情報を仕入れただけで初訪店だったのである。
店の名は「夜ふかし処 ちょこっと屋」。
古い、戦前の小さな酒蔵?いや、小料理屋?まあ、そういうノスタルジックな外観と、やっぱり中も黒光りする柱や赤みがかった土壁、陶器製のランプシェードなどで随分と懐かしい気持ちを掘り起こされる店だ。
しかし、カウンターの中の什器には色とりどりの日本酒の瓶が並べられ、それらがライトアップされることで壁一面がまるで宝石箱のようだ。料理の盛り付けは「カフェっぽい」今風のスタイルで、この店のターゲットが「古い造りの店に安心感をおぼえる」おっさんだけではないことが窺える。
実際、俺らが入店した時もカウンターには二組のアベック(死語)が座っていたのだが、どちらもちょっとオシャレ系な人たちであった。
メニューを見ると、広島の大小 30ちかい蔵の酒を網羅しているようだ。平成24年時点で広島の清酒蔵の数が 47蔵のようなので、2/3 近い数の酒がここで飲めるということになる。
俺の知る限りでは、一番広島の酒を網羅した店だろう。全国の酒を何十も揃えている店は知っているが、広島の酒だけを 30銘柄も揃えているところは他に知らない。
実は、20年以上も広島に住んでいたのに、広島の酒にはめっぽう疎い(^^;
というわけで、最初の「金泉」以外は「甘いやつ」ってリクエストして店の人に選んでもらった。
Mイさんは「まだ若いんで、辛口が好みです」と、これまた辛口の酒を店の人に選んでもらった。
俺が飲んだのは、
金泉 酒百薬長 純米吟醸(呉市)華鳩 純米吟醸中取り 別注品(呉市)蓬莱鶴 純米吟醸 奏 harmony(広島市)
の三種。どれも美味かった。
この他に、Mイさんが注文した辛口の「寶劔 純米酒 極辛口」「御結(おむすび) 生もと純米生原酒」も飲ませてもらった。辛口だけど、まあ、いけるかな。
店の人も「広島の酒は全体的に甘いので、辛口と言っても、まあ、それなり、そこそこの辛さですね」って言うてた。確かに、北の方の「辛口の酒」と比べると、「淡麗」ではなく「芳醇」な辛さって感じだわ。
食べ物も美味かった。
特に俺は親鶏(かしわ肉)が好きなんだけど、「ひね鶏いぶし焼」680円也はまさにそれ。ひね鶏=親鶏(かしわ肉)である。塩コショウで焼いたひね肉を、ちょっと辛味噌を付けて口に放り込むと・・・うめぇ〜。酒も進むぅ〜
コスト感はちょっと高めかなあ。純米吟醸で(もちろん銘柄によるけど平均的に)450〜500円で提供されてるんだけど、この店のグラスってちょっと小さめ。多分 90ccグラスかな。0.5合だから純米吟醸を普通のグラス(180cc)換算すると 900〜1,000円。居酒屋なんかと比べると 2〜3割高い値段設定かな?
でも、そんなに量を飲むわけでもないし、あれだけの種類の中から好きな酒を選んでまったり時間をかけて飲むことを考えると、お勘定がそんなに高くなっちゃうことはないかな。
俺らも、一人 2,500円くらいで済んだ。
いやあ、「ちょこっと屋」良いわぁ。気に入りましたよ。近いうちにまた行きたいな。
<追記>
「そこ、去年、ノロウィルスで食中毒出してますよ」みたいな無粋なことは言わなくてノーサンキュー。
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○