周南市美術博物館に 17時の閉館時間の直前まで居て、それから徳山駅前付近に飲みに出かけた。
しかし、17時半とか18時とか、そういう時間から開ける店が多くて、17時ちょっと過ぎという微妙な時間ではなかなか入れる店が無かった。
そんな時、銀南街の「けやき通りビル」に入っている「くし安」という店が目に入った。
のれんに書かれた「どじょう」の文字が気になったのである。
入り口の格子戸に顔をつけ、中の様子を伺う。
カウンターのみの、いわゆる地元の(定年後の暇を持て余した)おっさんたちが集う系の店のようだ。
喉も渇いていたし、次の本命の店に移動するまでのつなぎに、軽くビールと串を何本かやって時間をつぶすのにもちょうどいい塩梅の店と見た。それに「どうじょう」が気になる。店の表のショーケースに飾ってある食品サンプルだと、串に刺して焼いたもののようだ。
格子戸を開け、「二人いけますかね?」と聞くと、「好きなところに座って」とおばちゃんに促される。ま、たしかに、カウンターにはおっちゃん二人が座って野球の話をしているだけだった。
瓶ビールと、「鶏」「ゲソ」「うずら卵」の串と、最後に「どじょう」の串を注文する・
「どじょう」串は 1本 300円だ。他の串がだいたい 140~170円くらいなので、さすがに「どじょう」は高い。
ただ、この店で食べられるもうひとつの珍味「食用カエル」は足一本で 800円以上するので、そういう意味では「どじょう」の価格は「気軽に食べられる」範囲のものかもしれない。
店は(夫婦?)おばちゃんとおっちゃんの二人でやっており、おばちゃんが接客、おっちゃんが調理という役割のようだ。
「鶏」「ゲソ」「うずら卵」の串がまず出てくる。それから遅れること数分。最後に主役の「どじょう」串が出てきた。
真っ黒で、どじょうなのかどうなんかわからんがな(^^;
お味の方はやっぱり鰻っぽい。蒲焼きのタレで焼かれているからだ・・・というのが大きいんだけど、身も鰻に似てホクホクである。この「どじょう」は島根県安来市で養殖されているものだという。ある意味、「本場物」だ(笑)
「なんや、ちっちゃいウナギやん」とか言いながら食べ進むと、最後に内臓の苦味が広がってきた。悪くはない。大人の味だ。鰻のように身を開いて調理はせず、そのまま串に刺されて丸焼きにされているので、秋刀魚のワタのように内臓の苦味を楽しめるというわけだ。酒飲みにはたまらん。
ちなみに、おっちゃんの方が焼き担当だが、けっこう鶏肉やゲソが焦げてる(^^;
そういうことに文句を言うグルメな方は訪店を遠慮しておいたほうが良いだろう。そういう面も含めて店の雰囲気を楽しめる「大人」の店だ(笑)
もうひとつ、ちなみに。
おばちゃんは熱烈な阪神ファンのようである。先日の藤浪のふがいない投球を随分嘆かれていた(笑)
電気ウナギ的○○
About Backコメント(0)
電気ウナギ的○○