ナカノ君との二件目は、先日ルー子から「この店も、お酒いっぱい置いとるらしいよ」と聞いていた「花の坊」という店へ。
いやぁ、入りづらいわ、この店。(^^;
すげえ小汚ねえビルの三階にあるんだけど、エレベータホールは半畳くらいのスペースしかないし、そこにある郵便受けとか腐って落ちそうなくらいボロボロだし、あれで一見で一人でエレベータに乗っていけるヤツがいたら、相当勇気があるヤツじゃね。(笑)
でも、店は当たりでした。
店の中も小汚いし(清潔にされてるんだけど、建物が古いので小汚く見えてしまうだけなんですが)、大将もあまり接客が上手いタイプじゃないんだけど、付き出しの煮物も、メインの串揚げも美味かった。
日本酒と焼酎もそんなに無茶苦茶種類を置いているわけではないんだけど、通好みなところはしっかり押さえてるって感じで。
最初に獺祭の純米50を注文するも、残念ながら品切れ。(年末だから仕入れられないんだよね)
そこで、代わりに獺祭の純米50の本生原酒というヤツをいただきました。「うち専用に入れてもらってるんで、他では飲めないですよ。」と、珍しく大将が強気の発言。(笑)
何のラベルも貼ってない瓶からグラスに注いでもらいさっそくグビっと。
美味い!僕的には獺祭なら「磨き二割三分」がやっぱり一番好きなんだけど、これも美味い。二割三分のヤツより果実香も米の味もしっかりして、酒好きにはたまらん味ですなあ。
いやあ、ほんと、この店、良い感じですよ。
野沢菜漬けたのんだら、「もう葉っぱばかりしかないのでサービスにしておきます」ってタダにしてくれるし(おりゃあ、葉っぱだけで十分なのに(笑))、メインの串揚げもほんと丁寧に揚げてるしね。
大将は角川春樹と輪島功一を足して三で割ったような風采の上がらない見た目なんだけど、その分、酒の蘊蓄をこっちが聞いてもないのにしゃべりまくったり、偉そうに客にため口きいたり説教したりといったところがまったくなく、ほんとに気分良く飲めました。
ただ、大将が串揚げを丁寧に作るので(じっと揚がり具合を見てます)、客が沢山入ってくるとかなりオーダー待ちが発生します。
このとき、イライラして「さっき頼んだ○○はまだですか?」と声を上げたくなるような人はいかない方がいいでしょう。「大将がんばって」と心の中で密かにエールを送れる人でないとつらいかも。(笑)わしらは「ガネーシュ」で腹が満ち足りていたので、かなり優しい心で大将を見守ることが出来ました。(笑)
帰り際に、大将が「すみません。色々お待たせしてしまって。来られる前に一言いってもらえれば、人(店員)を用意してお待たせしないようにしますので」という言い訳に「『今から二人で行くので店員を増やしといてね』って言えるかいや」とツッコミながら、気分よく店を後にしました。:-)
また行きたいなぁ。
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○