5/19(水)。ガッキーの結婚を俺は「橘ウインドパーク前(三ツ松港西波止)」で知った。そう、釣りをしていたのである。
17時の定時まで作業をして、「ちょっと私用で出てきます」と職場のリーダーに連絡し、18時ちょうどに三ツ松港着。
ここは通称「橘ウインドパーク前」と呼ばれる堤防だが、正しくは三ツ松港の西波止である。
魚影を確認しつつ堤防を歩いていると、時々足元に小さな魚の群れがあるんだけど、ルアーを落としても食いつかない。
一応、ルアーを追ってはくるが、途中で追うのをやめてしまう。ワームのサイズを変えてみたりしたけど状況変わらず。ウミタナゴだってワームを追ってくるからな。メバルだったらすぐに食いつきそうなもんだから、やっぱウミタナゴやスズメダイなんかなあ・・・とか考えつつ突端までいくと、やはりそこにも小さな魚の群れ。
そこでルアーを、伝家の宝刀、カブラに変更。
群れの少し先に投げ込み引いてくる。群れを横切ると、ああ、ちっこいのが追ってきた、追ってきた。そして、足元でカブラを飲み込む。
これこれ。たとえサイズは小さくても、ヒットする瞬間を見るのは楽しい。
カブラを飲み込んだチビメバルがくるっと身体を反転させると、月下美人5.10フィートアジングロッドの細いカーボンの穂先がぐぐぐっと沈み込む。これこれ。ライトタックルは小さな魚の動きもしっかり俺の手に伝えてくる。楽しいぃ~。
釣り上げ、このポイントを「○」にした報告を他の紳士に送ろうとしたとき、LINE の新着メッセージに気づく。
岩国の飲み仲間と作っている LINE グループへの、人妻A(と書くといやらしいな(笑))からの「新垣結衣が結婚しましたよ」と俺を名指ししての書き込みであった。
その後、色々な SNS 経由で、知り合いから「ガッキー、結婚しましたね。おめでとうございます」というメッセージが届くわ、届くわ(^^;
俺はガッキーの父親じゃな~い!!
父親どころか、俺の脳内ではガッキーは「俺の嫁」である。「おめでとう」なんてことがあるかいな!!
そう。ガッキーとは今から13年前の映画「フレフレ少女」で出会い付き合いが始まり(脳内で)、2012年のドラマ「リーガル・ハイ」、2013年のドラマ「空飛ぶ広報室」と話題作に出演し彼女が忙しい中でも愛を育んだ(脳内で)。そして、ついに2015年のドラマ、彼女の代表作「逃げるは恥だが役に立つ」で俺たちは結婚したのである(脳内で)。それから 6年。俺たちの結婚生活は終わりを告げた(脳内で)。
当時三叉をかけていた俺は、石原さとみ、深田恭子の二人に別れを告げ、ガッキーとの結婚を選んだのに(脳内で)。
ああ、せっかく「三ツ松港西波止」を「○」(釣果あり)にしたのに、その喜びも半減したわ。
俺は翌日の朝、嫁さんの買い物メモに「ガッキー」と書いて、嫁さんが夕方帰ってくるのを心待ちにした。
帰ってきた嫁さんは、ただ一言「スーパーにガッキー置いてなかったよ」とだけ俺に告げたのであった。
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○