今週の日曜日は、朝8時すぎから三蒲漁港横の砂浜からコンパクトカヤック出航。
久しぶりにMイ紳士、Sポ紳士とともに三人での釣りとなったが、防波堤から釣っていた二人も、ボートから釣ってた俺も、結局全員がボウズ。
うーむ・・・やっぱ潮が悪かったなあ(^^;
先週は大して大きくもない三蒲漁港の堤防に 5人もルアーマンが並び、砂浜にも 3~4人のアングラーの姿があったというのに、この日は港内に俺ら以外の姿無し。砂浜に 1人の投げ釣りマンがいたがいつのまにか姿を消していた。
先週と何が違うかというと潮のみである。この日は若潮で時合の間もぬるーく潮が流れるばかりである。
というわけで、8:00~10:00までの 2時間ばかり頑張ったが全員ボウズ。
で、そのままで帰るのも寂しいので、ついに俺は車に積んだままにしていた中華製2スト船外機を取り出し、コンパクトカヤックに取り付けた。自作のエンジンマウントもぐらつき等なくばっちり!!
リコイルスターターロープを引いてエンジン始動。ババババ・・・と、2ストエンジンの騒がしい排気音が砂浜に響く。
そう、他の紳士がいる時に、船外機を使ってカヤックを動かしてみようという目論見だった。
独りの時にエンジン不調で流されたら命にかかわるからな(^^;
「俺が帰ってこなかったら、すぐに 118番(海上保安庁)に電話してくださいよ」
紳士仲間にお願いして、俺はついに船外機を付けたコンパクトカヤックで出航したのである。
俺が乗りこんだ重みでカヤックは波打ち際の砂の上に着底する。俺はパドルで海底を押してなんとかボートを離岸させると、操舵用のバーを手に取るため後方に身体を伸ばした。そしてバーを握ると操舵のためにわずかに身体を左側に傾けた・・・
艇はその俺の動きに呼応するかのように、ゆっくりと左側に傾き、そして、転覆した。
人は死ぬときに、本当にわずかな時間に思い出の場面、場面が走馬灯のように脳裏に浮かぶという。
艇がバランスを崩し転覆するまでの時間はあっという間、ほんの一、二秒のことだっただろう。
俺もそのわずかな時間に「そうか。正しい位置に座り、パドルを漕いでいるときは不安定さなど微塵もなかったが、艇を止めた状態で後ろを向き、重心を少しずらしただけでこれほど不安定になるのか、コンパクトカヤックというやつは・・・。4m級のシットオントップではこんなことはないけどな。なめてたわ・・・。アウトリガーなんかいるかい!と考えてたけど、いるな・・・。バーとセットで 14千円だっけ?」などとたくさんのことを考えた。
ひっくり返ったカヤックを慌てて元に戻し、投げ出され水面を漂う釣具などを拾いあげると、俺は飛ぶように波打ち際を走りカヤックを砂浜に引き上げた。
俺が帰ってこなかったら・・・はまったくの杞憂だった。
そう。俺はここにいる。俺は帰ってきた。いや、出かけてもいない(笑)
電気ウナギ的○○
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