この間、「寅卯」で一杯やった帰りに、ちょっとまだ小腹が空いていたのでついつい「博多ラーメン亭」に。まあ、良識ある人であれば「小腹が空いているので豚骨ラーメン」とはならないんでしょうが(笑)。俺は良識の無いデブなので。
「博多ラーメン亭」、超久しぶり。ここに来たら、ぜひとも「明太ごはん」も付けたいところだけど、もう「寅卯」で串あげとかしっかり食った後だったんでね。飯物までつけると、さすがに今夜はカロリー過多だろうと、そのくらいの良識は俺にもあるのでラーメンだけにした。
ここの辛子めんたい、すげえ美味いんだけどね。
博多ラーメンは麺も極細で茹で時間もかからないので、注文したらすぐに目の前にお出ましになる。
真っ白いスープに沈んだ麺はまったく見えない。これぞ博多ラーメン(多分(笑)俺、博多でラーメン食ったこと、一回しかないのよね(笑))。あの都会に行くと、別の美味いもの食いたくなっちゃうもんで(^^;;;
白いスープの下から麺をすくい出し、勢いよくズババババっと啜って、あー幸せ・・・と天を仰いでいると、ふと人の視線を感じる。
L字になったカウンターの向こうから白人アベックが俺がラーメンを食う姿をジッと見ている。
その遠慮の無い視線に気分が悪いが、躊躇していると博多ラーメンはすぐに伸びてしまう。
俺はズバババ、ズバババと勢いよく音を響かせ、汁を周りに飛び散らせながらラーメンを食べ進めるのである。
アベックの男の方(なかなかのインテリ顔だが、顎には濃いヒゲが。アウトドア野郎やな)はすでにラーメンを食べ終え、女の方(ブロンズの髪のまあまあ美人)はまだ半分ほど残っているようだ。左手を器に添え、右手には箸を持っていた。
俺を見ている暇があれば食え!麺が伸びるぞ!と思ったが、よく考えたら、俺が店に入った時にすでにこの人たちはラーメンを食っていた。すでに麺は伸びているだろう・・・(^^;
そりゃ、麺が伸びた異国の麺料理。箸は進まんよのお・・・だからって俺を見るな。
ま、この失礼なアベックに、俺も遠慮なく麺を啜る姿を見せつけてやりましたけどね!!
ズバズバズバっ!ズバババババッ!ズズっ、ズバババっ!!
さあ、見てみろ!!こうして勢い良く音を立てながら麺をすするのが正しいラーメンの食い方だ!!もぐもぐ食ってんじゃねえよ!!この野郎!!
途中で紅しょうが、最終的には辛子高菜も投入して味の変化を楽しみ、俺は高カロリーな一品を完食した。
「わかったか!これが本当のラーメンの食い方だ。俺こそラーメン・オブ・ラーメンだ。いや、違う。キング・オブ・ラーメンだ」
そんなことを考えながら、俺はチラチラとアベックを意識しつつお勘定のために立ち上がろうとした。
そしたら左手が丼に当たっちゃってさあ・・・
なんか「博多ラーメン亭」の丼、簡単に傾いちゃうのよね。(以前も倒したことあり(^^;)
ダイエットのためにいつもよりちょっと多めに残してたスープがこぼれて、俺の股間を濡らした。
すぐにおしぼりで拭いたけど、たっぷり獣の脂を含んだスープはすぐにきれいにならない。結局シミになってしまった・・・(^^;
俺は恥ずかしさに顔を紅潮させ、逃げるように「博多ラーメン亭」をあとにしたのであった。
くそぉ、あの外人アベックめぇ・・・俺の後ろ姿を見ながら、「あの人、ダイエットしようと思ってスープを飲み干さなかったから、ラーメンの神様に怒られたのね」とか女が言って、二人で大笑いしてやがるんだろうなあ・・・戦争だ・・・
電気ウナギ的○○
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