今回、一番の訪店困難店は大須賀町、いわゆる「エキニシ(駅西)」の「ドラ☆キチ」だった。
ついつい、営業日が「金曜、土曜のみ」の「宮島ビール スプラウト」に眼がいっちゃうんだけど、実際の「立ち呑みん祭」戦士最大の敵は「ドラ☆キチ」だったのだ。
「そもそも入れない(収容人数、たったの 8人)」「やっと入っても、色々店のしきたりがあって、ちゃんとしないと怒られる」というムッチャ敷居の高い店である(笑)
あ、怒鳴ったりする感じじゃないので、気の弱い人、そこはご安心を(笑)
この日、「金曜日の夜に入店など不可能かもしれんな・・・」と大須賀町に入った俺は、「ドラ☆キチ」と同じくカウンター席が 8人分しかない「大国ホルモン 大須賀店」にすんなり入れて浮かれていた。「こりゃ、ドラ☆キチも楽勝では?多分、昨日が祝日だったから、いつもの金曜日とは違うのかもしれんな・・・」なんて推測したりして。
大間違いだった・・・
19:30頃一度覗いてみると満席。「駄目っすかね?」とカウンターの中の大将に聞いてみると、一応客席をさっと確認し、「うーん」と考えた結果、「ごめんね」と(^^;
仕方ないので、しばらくエキニシを放浪する。
「小腹も空いたし、ラーメン屋にでも入って時間つぶすか・・・」とも思ったのだが、この時、財布に既に千数百円しか残っていないことに気づく(^^;
他の店で時間をつぶすどころの騒ぎではない。ちゃんと考えて飲まないと、「ドラ☆キチ」で「すみません。お金が足りません」となってしまう可能性すらある。
ええと、ごめん。52歳の社長ですけど?なにか?
結局、20分くらいエキニシを彷徨い、更に店の前で 20分くらい待って、やっと客が 2人出ていった瞬間に再訪した。
いえーい!!ついに「廣島立ち呑みん祭2017」最後の一店を攻略したぞ!!(実際には「寅卯」が残ってるけど)
しかし、大変なのはこのあとだった。
生ビールを注文し、それから適当に肴を注文しようとしたところ、大将が「ちょっと待て」という仕草をして注文を受けてくれない。そして、黙って俺の背後の黒板を指差す。
そこには刺し身など「なま物」のメニューが。
「まず、なま物を何か注文してくれんと、俺の機嫌が悪いのよ」と大将。ローカルルールか。あ、一応、大将は笑顔なので、気の弱い人、ご安心を。
刺し身の盛り合わせを注文すると、やっと大将の口から「ありがとうございます」の言葉を聞くことが出来た。
そこから大将が俺をいじる、いじる。
よく店のルールがわからずおどおどする俺をいじりまわす。ただ、これ、大将の「新しい客を場に和ませよう」というサービスだった気がする。
「さっき、覗いてくれたじゃろ?」と、俺が一回満席の時に来て、諦めずに数十分後に再び訪店したことを喜んでくれているようで、こうすりゃこれからもこの店で気分よく酒が飲めるよ的なことを、俺をからかいながら教えてくれた。
当初はさっさとスタンプもらって帰ろうと思ってたんだけど、大将があれこれ俺に話しかけてくれるおかげで常連さんたちとも話がはずみ、なんか楽しくて長居したくなった。
・・・が、残念なことに、俺の財布には千数百円しか入っていないのだ。
ビール一杯と刺身盛りを食い終わったところで、まさに「宴もたけなわ」なのに「すんません。帰ります。スタンプもお願いします」と切り出すいたたまれなさよ(^^;
大将にも「え?そうなん?(スタンプのためだけに来たような客なら)店に入れんにゃあよかった」とか嫌味を言われたりして(もちろん半分冗談だけど)。
というわけで、やはり「立ち呑みん祭」最大の難関店だったのである(笑)
でも、純粋に立ち呑み屋としてみると、料理もちゃんとしてるのに安いし、大将は面白いし、常連さんたちもちょっと大人な人が多くて落ち着けるし、来月、財布の中身が戻ってきたら、また飲みに行ってみたいけど、なかなか席が空いてないだろうな?それに、入れば入ったで「あ、この間のスタンプ男」とか大将に言われそう(^^;
まあ、覚えちゃいないと思うけど、記憶力良さそうだったからなあ、大将・・・(笑)
電気ウナギ的○○
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