この金曜日は一ヶ月ぶりの「鉄板焼 鉄華」。火曜日に訪ねた時は定休日だったんで(^^;;;
あまり顔を出さないのに、店主は俺のことを覚えていてくれて、俺が何から呑もうかメニューを見ていると「S.D.S はもう呑まれましたっけ?」と声をかけてくれた。
『「鉄華」で 209本限定の日本酒を飲んだ』というエントリーで書いた「桜吹雪 S.D.S」のことである。209本限定のうちの 2本が「鉄華」に入ってきていたが、どうも 2本ともすでに空いてしまったらしい。すごく気に入って、一人で 7合呑んでいった人がいたそうである(^^; 俺も呑んでおいてよかった。
いや、ほんと。「鉄華」は鉄板焼屋だし、店主もまだ若いというのに、日本酒のこだわり具合は特筆ものである。こういう店があって本当に嬉しい。
というわけでこの日も、鉄板焼屋だというのに取り敢えず「漬物」を頼んで(笑)、店お薦めの日本酒を呑むことにしたのである。
まずは、「戦勝政宗 特別純米 ひやおろし」(宮城県)。宮城の酒だし、わざわざ「政宗」と名乗ってるわけだから、伊達政宗由来の酒だろうと思ったのだが、やはり製造元の「勝山酒造」は「仙台で現存する唯一の伊達家御用蔵」だそうだ。
そういう歴史にどっかり胡座をかき、古臭い味を守っているだけの酒蔵もあるのだろうが、「戦勝政宗 特別純米」は純米酒でありながら吟醸酒のようなやわらかい甘味も感じられ美味い。今風の味だ。しかし、それでいて、ちゃんと純米酒らしい芯の強さも感じる。
「せせり焼き 柚子胡椒」という、辛味が強く、たっぷりの脂を含んだ、日本酒と合わせることにちょっと躊躇しちゃうような肴をあててみたが、全然負けない。これは美味い酒ですよ。
「ああ、幸せ、幸せ」と感嘆しつつ、小さな黒板に書かれた本日お薦めメニューを見ていると・・・ああ・・・見落としてた。これがあったか・・・
「あん肝」・・・大好物(笑)
一杯日本酒を呑んだら、すぐにビールに切り替えて、お好み焼を焼いてもらってフィニッシュ!というのが当初計画していた内容なのだが、いや、もうお好み焼は諦めた。「あん肝」をいくぞ、「あん肝」。
二本目のお酒と「あん肝」を注文する。
日本酒は「天狗舞 冬吟 純米吟醸生酒」(石川県)を。
ほどよい甘味で、やさしく舌の上に広がる味。この日呑んだ二杯の日本酒はどっちも当たりだった。
ただ、「あん肝」の濃厚な味と合わせるなら「戦勝政宗」の方がよかったかもな。
なんちゅうてもこの「あん肝」がいいサイズで、しかも 1cm 近い厚切りで供されるもんだから、一口パクっといくだけで口の中に芳醇、濃厚な肝の味が広がる。美味い、美味い。お好み焼を諦めても悔いの残らない味だ。
すっかり(鉄板焼屋なのに)美味しい日本酒とナマ物(あん肝)を堪能した俺が上機嫌で精算をしていると、店主が「また来てください。今度、香川県の美味い酒が入る予定なんです」と声をかけてくれた。
でも、「香川県?香川に美味い酒なんてあったっけ?」と俺が返すと、「あれ?香川じゃなかったかな?香川の酒だと思うけど。うーん・・・わからない。違うかも」と苦笑いを浮かべる店主。
こういうおちゃめなところも店主の魅力なんだと思うわ。なんか、俺と同じ高さの目線で酒の話をしてくれて、すごくリラックス出来るんよね。
香川の酒(?)呑みにまた伺います(笑)
電気ウナギ的○○
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