先日、にんにくラーメンを食って電車に乗ることにビビった俺をあざ笑うかのように俺の横でにんにくラーメンを食らっていった地味めなOL・さっちゃん。あ、名前は俺が勝手に付けたんだけど(笑)
あの屈辱の日から、俺は何度も夜中にうなされ目が覚めた。
「やめろお、さっちゃん。にんにく食うな。精力が、精力が。異常な精力が・・・」「ちょ、どうしたの?あなた!!」「さっちゃん、にんにくはダメだ。カルロス、カルロス!止めてくれ。さっちゃんを止めてくれ。ああ、さっちゃん、そこは、そこは。こっこっこっこっ・・・」「あなた?ちょっと、大丈夫?」「はっ!!・・・ゆ、夢か。恐ろしい夢だった」
みたいなことが何度あっただろうか。
しかし、そんな悪夢の日々から、ついに俺は脱することが出来たのである。
昨夜、仕事仲間と呑んだ帰り道、小腹の空いた俺は電車を1本遅らせてまでも、あの因縁の地、「らーめん処 ななしや」の暖簾をくぐったのであった。
そして、入り口にもっとも近いカウンター席に座り、おばちゃんに一言。
「にんにくラーメン」(690円也)
俺はやってやるのだ!今日、何人もの乗客が迷惑そうな顔で俺に厳しい視線を送ってくるだろう。
なかにはこれみよがしに鼻を指でつまむものもあるかもしれない。無垢な子供の「お母さん、あのおじちゃん臭い」という言葉が無情に俺の鼓膜を震わせるかもしれない。
いいのだ。それでいいのだ。さっちゃんだってその屈辱を乗り越えたのだろう。知らんけど。
そして、出てきたにんにくラーメン・・・
うわっ、思ってたより、にんにくが載ってる(^^;
女性が食べるんだから、実際のところ大した量は載ってないんだろうと高をくくっていたが・・・さっちゃん、あんた、ほんまにこのにんにくを食うたんかい?
でも、やっぱ美味いなあ、にんにくラーメン。
この日は、おばちゃんの麺の茹で方も完璧に近かった。何故、俺の好みの麺の硬さをここまで知り尽くしてるんや?はっ!?もしかして、俺の本当のお母さん?・・・と思ってしまうほどの完璧さや。
てか、この醤油スープ。にんにくとの相性ばっちりやん!!うま~い!!
そして、にんにくラーメンを食べ終わった俺の口の中は、これまた想像していた以上のにんにく臭さに満ち満ちていた。
漢としての自信を取り戻した俺は、黙って改札横のキオスクで臭い消しのチューインガムを購入したのであった。
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○