以前から、何度か入ってみようとしたものの、いつもカウンターは客でいっぱいで、チラっと覗いたあとに静かに入り口の戸を閉める・・・ということの繰り返しだった「焼鳥屋 雷(かみなり)」に初めて入ることができた。
7月に岩国国際観光ホテルのレストランで職場の飲み会があった帰り。岩徳線で帰るためにホテルのバスで岩国駅まで送ってもらったんだけど、次の便(最終)が出るまで 1時間半以上あったので時間つぶしに中通りへ。
でも、「ととや」はいっぱい。ちょっと横の通りの「栄作」も覗いてみたけどいっぱい。あららと思いつつ「雷」を覗いてみると、なんと(奥の小さな座敷では女子会らしき宴が開かれていたが)カウンターには端っこに一人客がいるだけであった。ラッキー。
入り口のアルコール消毒液で手を清め、さっそく横の客とソーシャルディスタンスをとってカウンターの真ん中にどかりと腰を下ろす。コロナ禍は大変だけど、こうして以前はなかなか入れなかった店に入れるのは数少ない「コロナ社会のいいところ」かもしれん。怒られるかもしれんが(^^;
置いている日本酒の種類は少ない。冷酒は「獺祭 純米大吟醸45」と「雁木 純米無濾過生原酒」だけか。注文して、自分で入り口近くの冷蔵庫に収められている 300ml瓶を取りに行く。1時間ほど時間をつぶすには、300ml瓶はちょうどいい。価格もお手頃だった。
まずは「焼き鳥 5本セット」を注文。素材の肉は美味いし良い焼き加減なんだけど、ちょっとタレが俺の好みからすると甘いなあ。よくスーパーなんかで売ってるタレ付きの焼き鳥のセットあるじゃん。あのタレの味に近い。
まあ、スーパーで売ってる焼き鳥があの味ってことは万人受けする味なんだろうし、岩国の飲食関係者でも「雷、美味しいじゃろ」って言う人いるんで悪い味じゃないんだと思うが、俺には甘いな。
焼き鳥 5本では 300ml の酒は消費出来ないので、次に「あさりバター」を注文。
けっこうあっさりめの味付けで、これは日本酒にも合うね。ただ、なんか変な匂いがする。しばらく嗅いでて、ああ、ネギの匂いか・・・と気づく。
こういう匂いのネギなのか、ちょっと鮮度が落ちちゃったか・・・
鮮度の問題だとしたら、コロナ禍のせいなんだろうなあ。来客数読みづらいもんな。
というわけで、今回の肴の味は俺の好みではなかったけど、ちょっとレトロで雰囲気いいし、大将も強面で寡黙な人だけど、TVに出た西川峰子を見て「昔の西川峰子はきれいだったよねえ。あ、西川峰子知らんかった?ごめん、ごめん」と唐突に話しかけてきたり、実はフレンドリー?(笑)。
22時まで飲んで外に出ると、もう看板の灯は消えていた。コロナのせいで、時短営業なのか?
機会があればまた行きたいなあと思いつつ、岩国駅に向かう俺なのであった。
電気ウナギ的○○
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