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息子、初めてカサゴを釣る

shinoda (2021年10月 6日 02:39)
年に数日しか帰ってこないせいか、うちの猫になかなか馴れてもらえない長男坊。猫の心をひらいてもらうための貢物「本物の魚」を手に入れるために、木曜日の夜に俺とともに周防大島に突撃した。

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最初は「鹿家港」でアジを狙おうかと思ったのだが、港内の突堤のところには他県ナンバーの車が停まっている。最初はよく見えなかったが、常夜灯が作る影の中で仕掛けの準備をしている人の姿が。サビキかな?

ここの突堤には複数人は入れないので移動。車の中で「ほんま、平日の夜に釣りに来ているやつは社会不適合者や!!遊んでないで明日の仕事に備えて身体を休めろ!カスめ」と釣り場に入れなかった悔しさを口にする俺に、「父さん、他人のことを言えんじゃろ」と長男坊は冷静であった(笑)

仕方ないので「安下庄港」まで移動しロッドを振ってみたが、俺も息子もアタリすらなし。23:00まで粘ってみたが結局釣果なし。

そもそも、この日は小潮なので潮はよくない。しかも、俺が残業をこなして家に帰ったのは 21時前。慌てて飯を食って出かけたのだが、この日の安下庄は 17:09満潮から 23:35干潮に向けて下げ潮。その時合は 19:04~21:39。安下庄に着いた時にはすでに終わっていた。しかも風が強くて、ルアーのコントロールもし辛い。

そういう話を息子にすると、「それ、まったく釣れる要素がないじゃん」と苦笑いであった。

まあ、小潮なので、下げ潮の時合が終わっても、大潮や中潮の時ほど水位が下がっていないのが唯一の救いか(^^;

息子に、「釣れない時はさっさと場所移動。それがルアーフィッシングの基本や。これをランガンと言うんやで」と説明し、今度は「久賀漁港」へ。

最初は入ってすぐの古い石造りの突堤から小さなメバルでもいないかとワームを投げていたのだが、風はどんどん強くなるし、魚の気配も無いしで北側の防波堤に移動。
この頃にはとても PE ラインでは釣りにならないほどの風になっていた。

息子には風の影響を受けにくいナイロンラインを巻いたリールをセットしたロッドをもたせ、「あのあたりに向かってルアー(ジグ単)を投げて、底までしっかり沈ませろ。それを繰り返していればカサゴが釣れる」と指示。そこは過去に、俺もカサゴを 2尾釣った実績のある場所だった。海のルアーフィッシングは初めての息子だが、だんだんちゃんとルアーを投げられるようになってきていた。

俺はその周りを攻めてみたのだが、PEラインでは前に向けて投げたリグがブーメランのように俺の方へ戻ってくるほどの風になってきて、こりゃ、猫には申し訳ないが今日はお土産確保は無理やな・・・と思い出した頃、息子の「釣れた!」の声が耳に入ってきた。

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そのままひっぱり上げさせると良いサイズのカサゴであった。

家に返ってすぐにカサゴを捌き、火を通してやる。それを猫に与える長男坊。猫は狂ったように狂喜乱舞(本当に狂ったように飛び跳ねていた)しつつ魚の身に貪りつく。その後、しばらくの間は長男坊のあとを付き歩くちゃっかり猫なのであった(笑)

そして俺は、「これはビギナーズラックというやつである」「風が出ても釣りやすいタックルの方をお前に渡していた」「そもそも、俺が『ここで釣ってみろ』と指定したところで実際に魚が釣れたのだから、本当に凄いのは俺」などと長男坊に言い訳、いや、父の威厳を示すのであった。

そう。俺はボウズ・・・(^^;;;

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岩国在住。広島で働く超零細IT企業社長のいわゆる社長日記。
何か、酒と食い物のことばかり書いているようで・・・お察しのとおり、肥満体です:-)


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