俺は「弁当」というカテゴリーの中では「海苔弁(のり弁)」が一番好きである。
海苔弁は弁当屋の商品の中では安い部類に入るので、「金が無いやつが買う弁当」と考えている愚か者がけっこういるが、そういうことではないのだ。
海苔弁は弁当としてかなり完成度が高い。飯とおかずのバランスや、味のほどよいバリエーションなど、「弁当」のひとつの到達点が「海苔弁」なのである。
俺は、道で助けた老人がたまたまアラブの石油王で、その爺さんから養子に迎えられ、巨万の富を手にしれるという夢をずっと追っている。もし、その夢が実現したとしても、弁当を買うなら俺は「海苔弁」を選ぶだろう。
そんな俺なので、八丁堀の裏道で白々と灯る「のり弁」の立て看板を目にしたときの喜びときたら・・・
それは、広島の海苔問屋「黒田海苔店」が直営する「のり弁専門店 くろべん 八丁堀店」であった。
広島市内では 2~3年前から話題になっていたようだが、4年ほど前に俺は広島市内の仕事場を引き払っており、まったく知らなかった。
なんか、すぐに売り切れてしまう人気の「高級弁当店」のようである。
そんなことを知らない俺は、もう 20時近くなってからふらりと店に入ってみたのだが、残念ながらのり弁は売り切れており、カウンターに並んでいるのはむすび弁当が 3つだけ・・・
がっかりしたが、そこで「じゃあいいです」と言えないコミュ障の俺は、仕方なく「和風ツナマヨ」と「梅」のおむすびの入ったやつを購入したのだ。
760円也・・・
むすび弁当が 760円!?
俺は唇をわなわなと震わせつつ店を後にした。この日は晩飯を外食したのでこの弁当は翌日の朝飯にしたのだが、弁当を見たとたん「こんな弁当に 760円、こんな弁当に 760円・・・」と激しく動悸の乱れる俺であった。
・・・が、結論から言えば 760円の価値のある弁当だった。
素材がそれどれこだわっていて、唐揚げは宮崎赤鶏、卵は地元広島・千代田産、コメは高野町のコシヒカリ、海苔は兵庫産だが青海苔入りの特上海苔といった具合だ。
あらかじめおにぎりに海苔は巻かれているのだが、そこにパリパリの「追い巻き海苔」が付いてくるのも嬉しい。
実は俺、巻いた後で時間の経ったしっとり海苔も好きだし、巻立てのパリパリ海苔も好きである。つまり海苔ならなんでも好きなんだkど、その両方を味わえるのはいいね。
というわけで、しっかり 760円分は満足できた。
ぜひ「のり弁」も食べてみたいが、どうもすぐに売り切れてしまうようである。
広島市内で働いてないと、なかなかむずかしそうだなあ・・・
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○