燃え上がった焼鳥への思いを「とり新」でサティスファクションへと昇華出来なかった俺は(笑)、そのまま東に徒歩一、二分。「炭焼桶屋 横川店」の暖簾をくぐった。駅裏のガード下の向かいの角の店だ。
ここには以前来たことがある。その時は「桶屋」ではなかった。日本酒が豊富で、それに梅酒の品揃えが良かった。
有名な焼酎の銘柄で作られた梅酒もあって、当時の俺はまだ「獺祭」に出会う前で日本酒はほとんど飲まなかったが、美味い梅酒を食後酒として楽しんだものだ。なんて店だったかなあ。店名が思い出せない(^^;;
そんな思い出があったので、俺の心の中には焼鳥に加え、美味い日本酒への欲求がふつふつと湧き上がっていたのである。
が、やはりあの時とは違う店・・・
俺は心の焼鳥欲求に従って、「親鶏かしわ」「せせり」「ささみ(本わさび)」「ししとう」を注文。
実はこの後、別の店で仕事仲間と飲む予定だったので焼鳥はそのくらいで抑えておいた。でも焼鳥に合わせる酒はしっかり味わいたい。次の予定があるからといって、適当にハイボールで誤魔化すなんてしたくない。「もう日本酒いっちゃうもんね」と俺はメニューに眼をやったのだ。しかし・・・
メニューには「日本酒 一合/二合」の記載しかない。
「???・・・銘柄は?しかも一種類だけ?ああ、これは、店の人が選んだ美味い酒を日替わりで出してるみたいなやつか?」・・・いや、店内にそんな説明はない。これ、絶対「大関」とか「月桂冠」が出てくるわ・・・(^^;
「桶屋」は薬研堀店、銀山店、横川店があり、薬研堀店が本店のようだ。
ネットで薬研堀のメニューをチェックしてみる。ハイボールや酎ハイは充実しているが、やはり日本酒は「一合/二合」としかない・・・(^^;
焼鳥は美味かったのに、なんと残念な・・・。
オーナーが日本酒なんて全然呑まない人間で、若い頃に呑んだ不味い日本酒のイメージをそのまま持ち続けているような感じなんじゃろうね。この店は、酒なんて酔えればええわぁ的な、ハイボールと酎ハイしか呑まない系の人たちをターゲットにしているようだ。横川店は佇まいが良いんで騙された・・・(^^;
まあ、焼鳥にはハイボールだ!とか、酎ハイで十分って人をどうこう言うつもりはないし、そういう人にとっては「桶屋」は十分に楽しめる店であろう。
ただ、親鶏の肉をガジガジして溢れ出してきた旨味と、上品でありながら力強くもある吟醸酒の香りのマリアージュを楽しむ機会を提供できない焼鳥屋なんか二流、いや、三流だ。
俺が「桶屋」に行くことももう無いだろう。焼鳥美味かったのに残念。
電気ウナギ的○○
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電気ウナギ的○○