かれこれ20年くらい前に、高校時代の同級生を中心に作ったツーリングチームで、備後落合駅までツーリングしたことがある。
山陽自動車道も、広島~西条間しか開通しておらず、ひたすら下の道を通って行ったんだが、工事中の砂利道なんかもあって、なかなかバイクにとってはエキサイティングな道だった。
いや、マジで、山陽自動車道が出来て自由に広島県内を走り回れるようになったのって極々最近のことのように思えるよ・・・(感涙)
広島から福山行くのだって、三原で混む 2号線を避けたら、ガードレールもない未舗装の山道越えて行くのが一番近道って時代だったもんな・・・
福山のお客さんのところに車で行くのは一日仕事だった。
ほんの十数年前のことだ。
備後落合駅の話に戻る。
そんな時代だったから、備後落合駅まではゆうに半日かかった。
なんで、わしらはそんな苦労をして備後落合駅まで行ったのか・・・
「おでんうどん」を食いにいったのである。
これは、備後落合駅の立ち食いうどんコーナーで提供されていたメニューだが、ほんとに、なんというか、ただの「おでんうどん」なのだ。
うどんの上におでんが乗っている。
ただそれだけなのである。
例えば、うどんとおでんをなじませるために、うどんのスープの味をちょっと工夫してますよ・・・とか、おでんの出汁はうどんスープと混ざっても違和感の無い味にしてます・・・とか、そういう工夫は何もないのだ。
それぞれ、別のメニューとして存在している「うどん」と「おでん」を一緒にしただけなのである。
おでんの上には、たっぷりと黄色い辛子が乗ってるし。
うどんに辛子が混ざったら不味いんじゃねえの!?と心配しているうちに、どんどん辛子がうどんに混ざっていくのだ。(^^;
・・・が、全然不味くないのだ。別に美味くもないけど、全然違和感ねぇ~!
確か、秋の始まりの頃に訪ねたのだが、県北の空気は既に肌寒かった。
そんな俺らの身体を、おでんうどんは優しく暖めてくれたのである。
なんか、一杯のうどんを食いに長い距離を走るなんて、ライダーとしても実に格好良いじゃないか。いや、ま、一杯のコーヒーとかならもっと格好良いんだろうけど・・・
先週からすげえ冷え込みだ。
だからなのか、唐突におでんうどんのことを思い出したのである。
・・・やってみた。
う~ん。やっぱ、辛子とうどんスープ、そんなに違和感ないぜ。
美味い、美味い。
生卵を投入したら白身がなんかアクみたいに散らばっちゃって見た目が汚らしいのだが(^^;、自宅で作ったおでんうどんも美味かった。
備後落合駅には、まだおでんうどんがあるだろうか・・・
つーか、立ち食いうどんコーナーそのものが無くなってる気がする。(^^;
<追記>
あ、やっぱ無くなってる。(^^;
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%82%99%E5%BE%8C%E8%90%BD%E5%90%88%E9%A7%85