「福臨門」の汁なし担々麺、旨し

十日市交差点(榎町)にある台湾料理の店「福臨門」。
以前、「なる 十日市店」があった場所に出来た中華屋だ。
元々、八丁堀にあった「台湾麺屋」(そこそこの有名店)が移転してきたのだそうだ。
台湾料理がメインだが、激辛の麻婆豆腐など四川風の料理も多い。要は「辛い系の中華料理」を得意とする店なのだろう。

「なる」撤退後、あそこに中華屋が出来たのは知ってたけど、ダイエットをしていたこともあり(てか、今もしてるけど(^^;)、なかなか脚が向くことは無かった。やっぱ、中華屋行くと炒飯とかそういう炭水化物系のものをガッツリ食いたくなるからなあ。

しかし、先日、たまたま店の前を通ると、店の外に所狭しと貼られているメニュー写真の中に「汁なし担々麺」があるではないか。
うーむ・・・そこにまだ食べたことのない汁なし担々麺があれば、それはもう食べてみるしかないだろう!

20151019_fukurinmon_shirunashi.JPG
・・・というわけで、夕方の部が始まったばかり?の午後 6時に、俺は「福臨門」のカウンターに静かに座ったのであった。

ここの汁なし担々麺はちょっと変わっていて、上に魯肉(ルーロー)という、所謂「豚の角煮」が載っている。
担々麺の辛さとしびれに舌が麻痺しかけた時、魯肉を一口かじれば口腔内に甘味が広がり、砂漠のオアシスのようにほっと舌を一休みさせてくれるのである。これで、値段は一杯 600円だからちょっとお得感もあるかな。

で、味なんだけど、汁なし担々麺専門店のように辛さ指定とか出来ないんだけど(いや、言えばやってくれるかもしれないが、とりあえずメニューには無い)、そんなに辛くしなくても十分。なぜなら味に深みがあるから。

「きさく」をルーツとする広島市内の汁なし担々麺の味は、(実際にはたくさんのスパイスが使われているのだろうが)良くも悪くも唐辛子の辛味と花椒の痺れがガツンと表に出た「シンプルな味」だけど、「福臨門」の汁なし担々麺はそれらとは違いもっと複雑な味がする。
そう、もちろん唐辛子と花椒の麻辣味もばっちりなんだけど、それだけではない中華料理のスパイスの香りがすごく感じられる。きちんと考えられている料理だな。そう、ちゃんと「料理」なんだ。

なんか、汁なし担々麺に強烈な麻辣味ばかりを求めるようになってたけど、中華のスパイスが複雑にブレンドされた「中華料理」として楽しまなきゃね。てか、この汁なし担々麺はそういう楽しみ方ができる。

というわけで、ふと飛び込んでみた店でしたが、けっこう「当たり」でしたね。

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このページは、shinodaが2015年10月22日 01:57に書いたブログ記事です。

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