本とか雑誌の最近のブログ記事

『ブックカバーチャレンジ』4日目は「ワールド タンク ミュージアム図鑑」。

「泥まみれの虎 宮崎駿の妄想ノート」とどっちにしようか迷ったんですが、「ワールド タンク ミュージアム図鑑」の方が「トイレの友」にすることが多いので、やっぱこっちで(笑)

ええと、俺は「絶対戦争反対論者」であります。どんな理由であれ戦争になった時点で政治の敗北だと思うので(ただし、局地紛争は現実論で認めてます)、勝とうが負けようがその時点で政権にいた政治家、高級官僚は、戦争終了後は反逆罪で全員牢屋にぶち込めと思っております。戦争に勝ってもよ←ここ大事。

が、戦車は大好きなのです(笑)。特に第二次世界大戦時のドイツ戦車ね。
中学生の頃一番のめり込んで、タミヤの 1/35プラモデルをよく作ってましたよ。勉強もせずに(^^;

よく、「兵器が好きなやつは戦争が好き」とか「戦争までのハードルが低い」とか言う人がいますが、まったくの「トンデモ論」ですね。そういう短絡思考なやつこそが戦争を起こすんですよ。

ああ、話が変な方向に行ってしまった(^^;。本の話ね。

で、この本。「ワールド タンク ミュージアム図鑑」ですが、これはね、2002~2006年頃にタカラトミーが発売していたミニチュア戦車の食玩についていた説明書をまとめたものなんです。

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この「ワールド タンク ミュージアム(WORLD TANK MUSEUM)シリーズ」(略して WTM)のミニチュア戦車はあの海洋堂が作っていたので精度もフォルムもなかなかの出来で人気があったんですが、それと同じくらい人気があったのが、同梱されている戦車の説明書。モリナガ・ヨウ画伯のイラストに、小さな字で書かれたウンチク(笑)

この本の表紙になってるのが「ティーガーI型」の説明。「ドイツ軍の車内灯は青かったそうだ」みたいなどうでもいいウンチク、他で読んだことが無いよ(笑)。面白いでしょ?いや、面白いんです!(キッパリ)

実は俺はこの食玩が発売されていた頃が一番仕事に没頭していて、独立して会社を作ったのも 2004年だから、WTM販売時期のど真ん中。この頃は本当に仕事人間で食玩とかにも全然興味なかったんですよ。

で、WTM が販売終了してから 10年近く経った 2014~2015年頃に突如として俺の中に30数年ぶりの「第二次戦車ブーム」がやってきまして、中古の玩具とかを扱っている店に行っては、WTM のミニチュア戦車を買ってました。けっこう希少価値のあるモデルは千円以上してましたけど、そこは大人の経済力で(笑)

でも、中古なので、買ってみたらこの説明書が入ってない場合もあるわけですよ。だからといって、同じ戦車をまた買おうとは思わないわけで(種類が多いんで)、ああ、でも説明書読みたいなあ・・・と思ってた時に出会ったのがこの本。
その説明書をまとめた本だったんです。最高(笑)

ほんと、モリナガ・ヨウ画伯のイラストも、ウンチク話もどっちも素晴らしいです。
ま、戦車に興味が無い人にはまったく面白くない本だと思いますが、あえて紹介を・・・(笑)

Facebook でやってる『ブックカバーチャレンジ』3日目用に書いたやつ。(すっかり 2日目で止まってて、ほぼほぼ1ヶ月ぶりに書きましたわ(笑))

しかし、今まで読んだ本の中から 7冊だけ紹介というのは難しいですなあ。
「1冊だけ!」ならまだ「1冊だけなんて無理無理。適当にこれでも紹介しとくか」って開き直れるというか投げやりに行けるんだけど、7冊となると何か絞れそうで、実際は絞れなくて(^^;、悩むなあ。

で、3冊めの本は、ノーマン・マクリーン著「マクリーンの川」です。

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ブラッド・ピット主演の映画「リバー・ランズ・スルー・イット」の原作です。原題は映画と同じ "A RIVER RUNS THROUGH IT" 。「川は流れつづける」みたいな感じですかね?それがなんで「マクリーンの川」になるのか?
翻訳タイトルはあまり良いとは思わないです。(渡辺利雄氏による本編の訳は悪くないと思いますが)

「わたしたちの家族では、宗教とフライ・フィッシングのあいだに、はっきりとした境界線はなかった。」という一文から始まる物語は、モンタナ州西部の、マスが棲む渓流の合流点にある田舎街を舞台にした家族の話。マクリーンの自伝ですね。簡単に言い切っちゃうと、若くして死んだ弟の思い出話。

既に家族を持ち、妻と幼い子を愛し真面目に働く長男のマクリーン。家を出て、ゴシップ紙の記者をしながら酒と博打にのめり込む弟・ポール。そして二人が幼い時から、厳しく神の世界とフライ・フィッシングについて教えてきた牧師の父。家族を愛す母。

マクリーンは、世間的には「駄目な弟」と言われるポールが自分よりも両親の愛を多く受けていると感じています。ポールは、どうして自分は兄のようにきちんとした人生が送れないのかと悩んでいます。両親は二人の息子を平等に愛していますが、ふとした時に「出来の悪い子ほどかわいい」という思いが漏れてしまいます。

表面的には上手く付き合っているように見える家族ですが、少しずつ気持ちのすれ違いも起きています。

そんな中、父と息子二人でフライ・フィッシングに出かけた渓流で、ポールが「神のリズム」で大物を釣り上げたことで三人は高揚し、肩を抱き合い、また家族の絆を強めます。
しかし、三人で釣りに行ったのはこれが最後。翌年ポールは賭博でのいかさま行為が原因で非業の死を遂げてしまいます・・・という話。それでも変わらず川は流れつづけるってね。

あ、全部ネタバレしちゃった(笑)
でも、大丈夫です。俺、先に映画を観てどういう話なのか知ってから本を読んだけど全然面白かったですから。だって、7冊の本の中の一冊として紹介するくらいですからね。

映画で、まだ若かった頃のブラッド・ピット(美青年)が、渓流のキラキラとした水影の中で「神のリズム」でフライロッドを振る姿は、兄が見とれ「フライ・フィッシングをする弟は神に愛されている」と思ってしまうほどの美しさです。
先に映画を観て本を読むと、この美しい映像が読者の想像する画の中にいい具合に挿入されて面白さ倍増ですわ。

フライ・フィッシング好きはぜひお読みください(笑)。
フライ・フィッシングは神から与えられたものであり、遠くにフライを飛ばすために頭上で弧を描くようにラインを操るロッドの動きは「神のリズム」なのですぞ(笑)
Facebook でやってる『ブックカバーチャレンジ』2日目のネタにしようと思って書いてみました。

今回の本は「宇宙戦艦ヤマト」石津嵐著(豊田有恒・原案)です。

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ソノラマ文庫の記念すべき一冊目の本です。
全然手に入らない希少本ではないので、Amazon とかでも中古本が手に入ります。

この文庫本を買ったのは中学生のときです。何年か前に実家の本棚に残っていたのをサルベージしました(笑)。ちなみにその本棚、数年後に、中に残っていた本ごと親父が捨ててしまったので、本当に間一髪でしたよ(笑)

この本が発行されたのは俺が小学4年か 5年の時なので、中学生の時にはすでに古本屋に並んでて、100円で購入しました。まあ、定価も 300円ですけど。なにせちょうど 40年前のことなので。

で、この本、アニメのノベライズ・・・というわけではないです。ヤマトの原案作成には SF 作家の豊田有恒が参加してたんですが、その彼の原案を元にしているので、アニメとは微妙に内容が違います。いや、「微妙」にではないな(^^;

ここからネタバレになるので、この本買って読んでみようと思ってる人はここで読むのをやめましょう(笑)

アニメ版との違い

  • 登場人物の名前が微妙に・・・(古代進→古代ススム、真田志郎→真田佐助など)
  • 汚い星がイスカンダルで、きれいな方がガミラス
  • 島大助(アニメでは大介)が序盤で森雪にふられてガミラス軍に特攻して死亡
  • 島そっくりのガミラス製アンドロイドが真田を撲殺し、乗組員 50人以上を毒殺(^^;
  • そのため、イスカンダルに着いた時のヤマトの乗組員は数名
  • 地球を救う手段が放射能除去ではなく人体改造(人間を汚れた地球で生きられる生物に改造)
  • 沖田艦長、数名の乗組員とともにヤマトでイスカンダルのコンピュータ(スターシャ)に特攻
  • 地球に帰った(無事着いたかは不明)のは古代と森雪だけ。

って感じで、他にもガミラス星人の正体とか、ヤマトが飛び立つまでの地球の様子とか、古代守の艦が「ミサイル艦 ゆきかぜ」ではなく「駆逐艇 ゴッド・ウインド」だったり、キャプテン・ハーロックが出てきたり(これは松本零士版コミックと一緒か)、違和感だらけ。
今でこそ、この違和感を楽しめるんだけど、当時は「何?これ、パチもん?」ということで、すぐに若桜木虔著のアニメノベライズ版「宇宙戦艦ヤマト」を買ったんだよなあ。

で、話は変わるんですけど、この二冊と、もう一冊「宇宙戦艦ヤマト」の小説が存在していたはずなんです。
石津嵐版以上に違和感あるやつが。というのが、島大介の名前が篠田某だったり(他の乗組員の名前も、古代、森、沖田以外は全然違ってた)、ヤマトが最初から最後まで(アニメでは冥王星の戦いのあとにちょっと出てきただけの)アステロイドシップ状態で航海してたり(なので、挿絵見てもヤマトっぽくなくてつまんない(笑))、そういうのがあったはずなんですよね。

ただ、この本とノベライズ版は高校生の頃、古本屋に売っちゃったので・・・
ノベライズ版は今でも手に入るんですけど、このアステロイドシップ版がググっても出てこないんすよ。

なんか、情報をお持ちの方はご一報ください(10年以上前から気になってて(^^;)
このブログでも何度か触れたことがあるけど、日本を代表するアウトドア雑誌が BE-PAL(ビーパル)だ。

定期購読はしてないんだけど(一時期あまりに「おしゃれなキャンプ」的記事が増えて、「こんなの、本当のアウトドアじゃねえ」と反感もってたし(笑))、ここ何年かはほぼ毎号買い続けている。年取って、お金に少し余裕が出てくると、「おしゃれなキャンプ」も容認できちゃうのよ(笑)。そういうアイテムも買えるようになって。

ところが先月、電車通勤のときはほぼ寄る横川駅前のフタバ書店に、全然 BE-PAL が並ばないのである。
「なんでだろう?もしかして休刊?いや、そんなことはないだろうが、豪華な付録付けるために合併号とかにするんかね?」などと不思議には思ったんだけど、上に書いたように欠かさず買っているわけでもないので、「ま、いっか」とそのまま放置していた。

しかし、これ、どうも俺が何日か車通勤をしてフタバ書店に寄らなかった間に「発売」→「即完売」となったようなのだ。

理由は、付録「ミニ焚き火台」の人気のためらしい。手に乗るような小さな焚き火台らしいのだが、これが大人気で一気に売れてしまったようだ。

俺も最近になって「え?4月号の付録、焚き火台だったんや。へえ、ポケットに入れて持ち歩ける焚き火台、いいなぁ」とバックナンバーを買おうとした。
ところが、どうも 4月号は完売のようでバックナンバーも手に入らないのだ。

こうなるとすげえ欲しくなって、Amazon で見てみたら「プレミアム商品なので」と、安くても 2,800円する(笑)
本屋がやってるオンラインショップなどでは、軒並み「現在お取り扱いできません」状態のようだ(^^;
ひどい(^^; さすがに一気に購入意欲はなくなった(笑)

2,000円以内で買える小型焚き火台(ネイチャーストーブ等)はいくらでもあるからなあ。そして、多分、付録のミニ焚き火台より一回り、二回り大きくはなるが、焚き火台としての機能はそっちのほうが絶対上である。付録のものほど小さいと、うまく火は燃えんと思うよ。

それに俺、すでに UNIFLAME のネイチャーストーブ(683033)を持っていた(笑)
最近使ってないんで、すっかり忘れてたけど。
これで十分「焚き火欲」は満たされる。CDケースほどの大きさだから、携帯性も十分だしね。800円くらいの雑誌を 2,800円も出して買うなんて馬鹿なことをする必要はなかった(笑)

危ないところだった・・・

推理小説作家・内田康夫氏が、13日に亡くなっていたようだ。

ちょうど、1990年代、20代後半から30代の頃にかけて、「浅見光彦シリーズ」にハマっていたなあ。

弟や、その友人。結婚してからは嫁さんなんかもハマってて、誰かが新作買ってきたら奪い合うように回し読みしてたなあ(笑)
まあ、1990年代後半あたりから、すっかり「推理小説」としての魅力は無くなってたんだけど(^^; 浅見光彦のドタバタ記的に読んでただけな気もする(笑)

内田氏本人がどっかのインタビューか文庫本のあとがきあたりで語っていたと思うが、途中から内田氏は浅見光彦シリーズをろくなプロットもなく書き出す・・・という制作スタイルを取り始めた。「取り敢えず書き始めたら、あとはキャラが勝手に動いてくれるんですよ」とか言いながら「ご都合主義」の、俺の感覚から言うと「推理小説とは呼べない」レベルの作品を連発するようになる。

正直、こういう制作スタイルで「推理小説」の名作が生まれる可能性はかなり低い。
俺は、推理小説というのは作者と読者の騙し合いだと思っている。作者は物語序盤からきちんと「犯人に結びつく伏線を正々堂々と提示し」、それでいて最後のどんでん返しまできれいに読者をミスリードしていく物語展開をもっている物のみが「推理小説」と呼ぶことが出来る本物の作品だと思っている。

ところが、「取り敢えず書き出した」作品はそういう「作者と読者の騙し合い」「読者が推理を働かせる余地をもった展開」といった要素が希薄で、単なる「他人(物語の主人公)が推理をしていく過程を見るだけのルポ小説」・・・いや、「他人の推理」すらない、「なんか偶然証拠が見つかって、犯人が逮捕されるまでのルポ小説」でしかなくなる。浅見光彦シリーズが(他の内田氏の作品はそんなに読んでないのでわからず)まさにそういう作品に堕ちていた。

「取材旅行」と称して物見遊山な旅をし、一応作品にしとかないと出版社から取材費出んし・・・的に無理矢理作品にしてたんじゃないかと疑うレベルだった(^^;

だから、後半の浅見光彦シリーズしか知らない人は、俺がそのシリーズのファンだとか言うと「え?あんな、西村京太郎氏や山村美紗氏レベルの推理小説とも呼べないような作品が好きなの?よくそれで推理小説ファンだとか言うなあ」とか思っちゃうだろう。ま、その辺りは容易に想像できたので、推理小説ファンなんかと話をする時は、「そうですねえ。新本格ミステリー系が好きなんで、綾辻行人とかあの辺が好きかなあ」なんて答えていたのだ(笑)

・・・が、初期の浅見光彦シリーズには実際名作が多かったのだ。
一作目の「後鳥羽伝説殺人事件」、二作目の「平家伝説殺人事件」あたりは是非読んでみてほしい。とくに「平家伝説殺人事件」はシリーズ屈指の作品である。

・・・と、内田氏をディスってんのか褒めてんのかわかんない内容になりましたが、内田氏のご冥福をお祈りいたします。
全然知らんかったんだけど、金曜日に e-hon から「シネマ館玖珂店より e-hon会員のみなさまへ」というメールがやってきて、「誠に勝手ながら、当店は2016年6月10日(金)をもちまして、閉店することとなりました。」なんて書いてあったので、「ええ!?」と知った次第。

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その日の夜、通津駅からの帰りに、自宅を通りすぎてそのままシネマ館まで行ってみたら、ああ、ほんまや。張り紙してあるわ・・・

そうか・・・
今週の TBS ドラマ「重版出来!」でも紙の本屋が潰れる話が出てきたが、やっぱ厳しいんやねえ。
田舎の本屋にしては、客がそんなに少ないわけでもないと思ってたんだけど、全然駄目やったんやね。

ああ、これで玖珂町内の本屋って全滅?
雑誌はスーパーで買えるけど、何より俺は、e-hon の「書店受取」の店が無くなってしまうのが悲しい。
南岩国や柳井まで受け取りにいかないといけないんじゃ利用できんわ。
それだったら、素直に広島でジュンク堂広島駅前店か MARUZEN 広島店で探して買うか、Amazon で買いますわ。

上の写真は、今日、娘の「ちゃお 7月号」を買いにいった時、店の前に立って記念撮影をしたもの(笑)

ミコー BOOKS だった頃からだから、長い付き合いだったなあ。寂しいなあ。
町田康の「告白」。
読んだのはもう 11年も前だ。今でも俺の「人生 BEST10 書籍」の中に入っているだろう。

考えさせられるものもあるが、難しく考えずにエンターテイメントとして触れても最高に面白い一冊だ。
この間、フタバ図書に行ったら文庫本になった「告白」が平積みになってた。
「お、告白やんけ?なんで今頃文庫分が平積みに?」と思ったのを記念して、6年ほど前にブクログに投稿したレビューをこっちにも転載しとく(笑)



町田康、つまり町田町蔵である。
俺の中では評価の低い男だった。実は彼がパンクバンドをやってた時の楽曲は「メシ喰うな」しか聞いたことがなく、聞いたとたん、こりゃ駄目だ・・・と思った。
スターリンがフェイクカバーした「ワルシャワの幻想」の方が百倍格好良かった。(そう言えば、大槻ケンヂも「メシ喰うな」をカバーしてるね)

・・・が、文筆家としては、彼は天才だったのだなぁ。
実は、彼が「パンク侍、斬られて候」を出した時(すまん。中は読んでません)、「音楽で成功しなかったヤツが文章に逃げて、ふざけたタイトルの本を出した」と蔑んだ視線を送っただけだったんすけど、すんませんでした。あなた様は天才でした。

文章がすごい。
音楽で言うところの「タメ」が無茶苦茶すごい。グッとためてサーっと一気に読み進めさせる。読んでるうちに、身体がウェーブを起こしかねないほどの絶妙なリズム感とパワーだ。
そして、型にはまらない文章構成。関西弁の軽い文体にだまされフンフンと軽やかに読み進んでしまうのだが、実際のところ、なんとも凝った構成になっているのである。一行書くにも、相当脳みそを使わないとこうはいかんやろ。客観描写と主人公の独話・独白がボーダレスに絡み合い見事に組み上げられていく。
この衝撃は、井上ひさしの「吉里吉里人」を読んだ時以来である。

権威主義になっちゃうが、さすが芥川賞作家。この「告白」も谷崎潤一郎賞受賞作である。

物語は、明治時代、実際にあった「河内十人斬り事件」の主犯・城戸熊太郎の一代記。幼少の頃から、事件を起こし自害するまでの一生が独特の文体で描かれてます。
時には「阿呆やなぁ」とあきれ、時には「そうそう。その感覚、俺にもあんねん。」と熊太郎に同化しながら一気に読み切ってしまいました。

これは本当にお薦めです。どうぞ。

#関西弁はほんまにおもろいね。

2005.7.12
来期は猟師デビューしようかなと思ってるので、最近は猪などの害獣被害についても今まで以上に興味があって、その手の書籍なんかもちょくちょく読んでる。
そんな中、中国新聞取材班による中国地方の猪被害や共生について書かれた「猪変(いへん)」という書籍があることを知った。Amazon で検索してたらたまたまひっかかったんだけど。

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一旦 Amazon で発注したのだが、e-hon でも扱っているのを知って一旦キャンセル。
仕事が忙しくてなかなか地元の書店に行けないのだが、e-hon ならオンラインで注文しても地元の書店を受取/精算窓口にしておけばいくらかの手数料がその書店に落ちる。少しばかりでも地元貢献できるから良いのである。

が、注文二日後の昨日、e-hon から「品切れだし、いつ次に入ってくるかわかんないんで一旦注文はキャンセルさせてもらいますぜ」という内容のメールが届いていた。
・・・残念。

で、再び Amazon を見てみると、こっちは 16冊も在庫があるらしい(笑)
といことで今朝、再び Amazon で注文・・・したのだが、再びキャンセル(^^;

いや、実は、用事があって中国新聞社ビルを訪ねたら、社員用の売店のレジの横に「猪変」が平積みで販売されているのを発見したのです。
のど飴買いに寄ってよかったわあ(笑)

Amazon の画面では「既に配送準備に入っているので、キャンセルできるかどうかわからんで」と脅されたのだが(^^;、「無事キャンセルできました」とさっきメールが来た。
Amazon 、すまん、すまん。

ということで、数日配送待ちすることなく「猪変」ゲット!
今日は事務所に泊まって仕事三昧の予定なのでゆっくり読めないけど(^^;;;
明後日以降、通勤のお供にします(^^;
「想像ラジオ」 いとうせいこう 著

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頭の5ページくらい読んだところで放置してて、いきなり昨日が返却日だったことを思い出し、今日の 9:30 まで返しに行けば大丈夫だから、夜、獺祭でも飲みながら読了するのだ!・・・と読み始めたものの・・・駄目でした(^^;
獺祭飲んだらいい気分になって寝ちゃった(^^;

なので、冒頭から 1/3 くらいと最後の方しか読んでないからまともな感想は書けないが、図書館で借りた本のメモなんで、一応読んだってことだけ書いとこう。

内容は、東日本大震災で大きな津波に流され、山の上の杉の木のてっぺんに引っかかったまま亡くなった男性が、DJ となって放送する「想像ラジオ」という番組とそのリスナーの物語。ちょっと想像つかんかな?想像ラジオなだけに(^^;
電波ではなく霊波で届くラジオ番組だね。

その男性は、放射能汚染で立入禁止区域に指定された山の木の上に引っかかったままで、いつまでも木から降ろされることもなく、空を見上げたままそこで「想像ラジオ」の放送を続けている。

こういう被災者もきっといるんだろうね。
木の上に引っかかってるかどうかはわからないが、立入禁止区域の土の下で眠り続けている人とか。
「木の上に引っかかったままの人がいる」という噂話が被災地で聞かれるみたいな記述もあって、もしかしたら本当にそういう噂話があって、それを題材にしたのかもしれない。
何にせよ、恐ろしいことだ。
それがまるっきり都市伝説のように否定しきれない、それほどの災害だったんだもんな。
なのに、それを忘れて「たかが経済のために」原子力発電所を動かそうとしている金の亡者どもってなんなのって思うわな。こういう本を読むと。フィクションであろうと。

で、いきなり話は東日本大震災から離れちゃうんだけど、この物語の中で、木の上の人の防水携帯に知人などから無事を確認するための着信が何度もあるんだけど、その部分を読んだ瞬間、頭の奥の方がツーンと痛くなった。

10年ほど前に自殺した元同僚を思い出したのだ。
サラリーマン時代の俺の同期だったんだけど、あの頃彼が関わってた仕事がむちゃくちゃで、そりゃ精神だって病みますわって感じで、今でもあんな仕事を受注した会社を俺は蔑んでる。愚かだなあと。お陰で人が一人死んだんやでと。当時の所長なんか殺人罪で逮捕されてもいいとさえ思ってるんだけど、まあ、その話は置いておいて。

俺が独立した翌年くらいか、当時借りていた三篠の事務所で独り仕事をしていたら、彼の奥さんから、昨日から彼が会社から帰ってこないんだけど何か心当たりはないか・・・と電話があった。
心配する奥さんに、彼は強い人間なので何の心配もないよと答えて、それから俺も彼の携帯に何度も電話した。最初の何回かは留守番電話に切り替わったので、「おーい、みんな怒ってないから帰ってこいよ。仕事が嫌になったのならうちの会社でこき使ってやるから早く帰って来いよお~」みたいな軽い調子でメッセージを残していた。

二日目くらいから、呼び出し音もしなくなった。
思えば、この時、彼の携帯はバッテリー切れしてたんだな。

誰も来ない山の中で首を吊った姿で彼が見つかったのは一週間後。それまで、俺たちが何度も電話をする度に、彼のスーツのポケットの中で、携帯が着信を知らせて光ってたんだろうなあ・・・と。

未だ木の上や土の中で、見つけてもらえず苦しんでいる多くの被災者と、救うことの出来なかった同期の彼の冥福を祈ります。
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「[図解]スティーブ・ジョブズ全仕事」 桑原晃弥 著

いやあ、俺はジョブズをまったくリスペクトしてないんですけど(笑)
しかし、ジョブズ亡き後の Apple 製品の迷走具合を見てると、やっぱジョブズはすごかったんだなあと思わざるを得ませんなあ(^^;
ジョブズが生きていれば、OS X Yosemite‎ なんて世に出なかっただろうし(笑)

まあ、そんな偉大なジョブズ様の生き様を、徹底的に肯定して書かれた本です。
著者の桑原氏、盲目的なジョブズファンなんだろうなあ(笑)

それでも、いくつか参考になるようなものもあります。

    • 誤差は気にせず進んだ。誰もやったことのない挑戦に、正確な見積もりができるはずがない。まずは一歩踏み出すことだ。
    • できない理由はいっさい聞かなかった。必要なのはできないいいわけではない。どうすればできるかを考え実行すること。
    • ロードマップにとらわれなかった。失敗したら計画とは違う道をさぐってみればいい。最後に大成功で終わればいい。
    • 過去の破壊をいとわなかった。コツコツと改良することは大事だ。しかし、時には過去を否定し、ゼロから再構築することが必要。
    • 力の弱いものとは組まなかった。B、C級プレーヤーは不要。A級プレーヤーとだけ仕事をする。相手ははみ出し者でも有能ならOK。
    • 「おバカの増殖」を未然に防いだ。組織が大きくなると無益な中間管理職が増える。B、C級プレーヤーを切って、チームは常に少数精鋭。
    • 「バランス」がくずれるほど働いた。「週90時間労働大好き!」効率は膨大な仕事の量と時間の中で体得していくもの。

・・・みたいな話は、俺がサラリーマン時代、守りにばかり入る無能な団塊世代に感じていたイライラの解だった気がするな。
未踏領域の案件なのに、細かい見積もりばかりを要求して機会を逃す・・・とかな(笑)

今なら、「ジョブズならそういう判断はしませんけどね(苦笑)」くらいの嫌味を言うネタ本になったのにな、この本も。
20年早くこの本が出ていれば!・・・って、20年前は、ジョブズも NeXT で落ちぶれてた頃か(^^;;;

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