昨日は毎年恒例の「祖生公民館寄席」であった。
河郷診療所の先生が、大学の落研時代の伝で噺家さんを祖生に呼んでくれて毎年開催されている。
俺もここ三年ほど毎年聞きに行っているのである。
今年は入船亭扇遊師匠と、その弟子で二つ目の入船亭遊一さんのお二人が来てくれた。
扇遊師匠はもう(河郷診療所でやっていた落語会から数えると)20年くらい毎年祖生に来てくれているそうだ。
初めて公民館寄席をやった時に、周りの田んぼで蛙が鳴いてうるさかった話と、演じてる最中に午後9時のサイレンが頭の上で鳴り始めた話を枕でされるのが定番になっている。
でも、毎回祖生のおばあさんたちは爆笑である。
入船亭遊一さんも、「祖生寄席に来るのが夢でした。あとは住民票を移すだけで・・・」みたいな話でちゃっかりおばあさんたちの心を掴んでたな(笑)
今回は、遊一さんが
「元犬」「真田小僧」
の二席を、扇遊師匠が
「道灌」「妾馬」
の二席。合計四席を披露してくれた。
どうも、落語家の地方の仕事というと、ちゃんと落語をせずに漫談的なものでお茶を濁して、ちゃっかり金だけもらって帰って行く悪徳噺家もいるそうだが、祖生公民館寄席では毎度ちゃんと落語が聞けて楽しい。
まあ、河郷先生の目も光ってるしな(笑)
ところで、遊一さんの話も大変面白かったが、やはりまだ師匠が一枚上手というか、まだ遊一さんの台詞は「演じてる」ってことを感じさせるが、師匠の台詞は自然に身体の中に入ってくるというか・・・やはり経験というのは凄いもんだなあと。
あれは、こう、台詞を発する時の微妙なタイミング的な違いなのかねえ。
さて、今年も大変良い物を聞かせてもらいました。
また来年が楽しみだ。