別のエントリ-に書いたように、今、俺の手元には Yashica-44 と Ricohmatic 44 という 2種類の 4×4 二眼レフカメラがある。
今回は、そのうちの Ricohmatic 44 の方の話。
理研感光紙株式会社(現 株式会社リコー)が1959~1960年にかけて販売した、4×4判二眼レフカメラ(小型の二眼レフカメラ)だ。
当時の二眼レフにしては、前面全てを覆うプラスチックのカバーが付いていたり、なかなかポップな作りの変わり種。
で、これ、一番「ん?んんん???」と戸惑うのが、シャッタースピードや絞り値の表記がまったくないこと。
被写体にカメラを向けた状態で、左手側面にある黒いダイヤルがシャッタースピード。右手側面にある銀色のダイヤルが絞りだ。
どちらも小さなダイヤルである。使い易いとは言い難いが、まあ、撮影をしながら頻繁に操作をするような場面での利用は想定してないだろうし、実際無いだろう。
で、冒頭に書いたように「シャッタースピードや絞りの具体的な数値の表記」は無い。
代わりに、シャッタースピード調整ダイヤルには「B M 1 2 3」の文字が、絞りダイヤルには下の画像のように、「緑の棒 オレンジの丸 黄緑の丸 赤の丸 黒の棒」が描かれている。
ちなみに絞りダイヤルはカチ、カチっとポジションが決まってなくて、すーっと無断階で回るようになってる。「緑」が一番絞った状態。「黒」が開放。
シャッタースピードのダイヤルの横には ASA の文字があり、フィルム感度を指定するダイヤルかと思えば、実はシャッタースピードだという(^^;;
本体背面にも、「2に合わせたらASA100だよ」みたいな ASA SETTING 表があって謎。どういうことなんだろう?
なかなか日本語の説明が見つからないんだけど、海外の camera pedia というサイトによると、英語なんでよくわかんないけど、この表は「2に合わせたらASA100だよ」ではなく、「ASA100のフィルム使ってるんなら 2に合わせなよ」っていうことみたい。
手順としては、先にシャッタースピードを自分が使っているフィルムの ASA 感度によって決めて、それから絞りダイヤルを回して、本体上部にあるメーターの針が真ん中に来るように調整して写しなってことみたい。
ちょっと歪な(ASA 感度によってシャッタースピードが決まる)シャッタースピード優先撮影機ってことやね(笑)
そういう撮り方をする限り、具体的なシャッタースピードとか絞り値の表記は無用ってことだ。
カメラ初心者向けの「なんも考えなくていいから、まずは ASA 感度見て、黒いダイヤルの数字を合わせな。あとはメーターの針が真ん中に来るように銀色のダイヤル回していけばいいだけだから、別に速度や絞りの数値なんか気にせんでいいでしょ?」って割り切り設計なんやね(笑)
一応、件のサイトによると、「1=1/25 or 1/30秒、2=1/100秒、3=1/200秒」というシャッタースピードになっているらしい。
ちなみに、「B=バルブ撮影(シャッターボタンを押している間シャッター開放)、M=フラッシュシンクロ」のようです。M の場合、フラッシュにシンクロさせるってことは、1 と同じ 1/30くらいでシャッター落ちてるんですかね。目で見た感じは 1/3秒くらい開いてる感じだけど(^^;
まあ、56~57年前のカメラなので、低速シャッターの精度はかなり落ちてると思うけど。(中のグリスとか劣化するからねえ)
あと、絞りを決定するためのメーターもまともに動いているのやら・・・(^^;;;
でも、なんとなく操作はわかってきたので(想像だけど(^^;)、週末に試し撮りしてみるかな!・・・と思ったら、日曜日は雨なのか?(^^;;;
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