鮎捕り大会は不調だったけど、子供たちはそのまま川に残って、日頃は遊泳禁止の川で散々泳ぎを楽しんでいた。
俺が幼稚園児の頃は島田川も護岸する前で、深いところは大きな岩の上から飛び込んでも足が着かないくらい十分深くて、そりゃあもう楽しかったんだけど、最近の島田川は川底を平らにしちゃったんで、どこもかしこも浅くて今ひとつなんだよな。
でも、子供たちは友達と日頃禁じられてる川遊びを出来て幸せそうでしたね。(笑)
さて、問題は大人です。
そんな子供たちの姿を道の上から見ながら、吸ってた煙草をぽいっと川に捨てる大人。一人じゃありませんぜ。4人もいます。つか、煙草吸ってるオヤジたちのほとんどがそう。
俺と同い年のNさんなんかは、ちゃんと携帯灰皿を持っててそのなかに吸い殻を捨ててましたが、俺らより上の世代。これが駄目。
まあ、そういう教育を受けてこなかったんでしょうが、それにしてもテレビや雑誌、新聞など読んでいれば、煙草のポイ捨てが自然に与える悪影響くらい知っててもよかろうにと思います。
ポイ捨てしてた中には、市議会議員選挙に出るような人も混ざってます。あんたが良いお手本を示さなくてどうするの。だから田舎者は街の人間に馬鹿にされるんだよ。常識がないって。
そう言えば、漁師の中にも海を平気で汚す人が多いんだよね。平気で船の上から空き缶とかを海にポイ捨てする。川に煙草の吸い殻をポイ捨てしてる百姓と一緒。
Tさんの息子が「お父さん、川に煙草を捨ててる人がいるよ」と川の中から吸い殻を掲げたら、さすがに隣にポイ捨てしたオヤジがいるもんだからTさんもばつが悪くて「いいから、いいから」と言ってたけど、それじゃあTさんの息子君が可哀想なんで、俺が「いいぞ。お前が言ってることが正しい。ポイ捨ては駄目だよな!」と声をかける。
ポイ捨て親父たちは困ったような薄ら笑いを浮かべていたが、追い打ちをかけるようにうちの息子が「お父ちゃん、煙草の吸い殻が浮いとるよ!」と。
俺が「川が汚れるから、お前が全部拾え」と息子に指示し、息子が拾った吸い殻をバケツに入れて川からあがってきたときには、ポイ捨てオヤジたちの姿は消えていた。
これで、少しは世の中の常識を勉強してくれればいいんだけどな。
「田舎者はこれだから・・・」と街の奴らに馬鹿にされるのは、本人だけじゃなく、俺たちだってむかつくんだから。
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