原爆が人体に与えた影響を研究し続けてきた機関。
その独特の形をした建物は、原爆資料館で見た被爆者・被災地の凄惨さと重なり、見る者を威圧するような存在感を醸し出す。
正直、青空の下で見ても僕は恐怖を感じる。
実際、遠い過去には人体実験に近い研究もあったのかもしれない。
しかし、あえて言えば、それは被爆国である日本でしかできなかった研究であり、その成果が、戦争の悲惨さを具現化したものとして戦争を回避する力のひとつになれば良いと願っている。
ランチ時に近くを歩けば、放影研の建物から明るく笑いながら出てくる若い女子職員の姿も見ることができ、ここも下界と同じ時間が流れていることを知るが、それでもなお、思いを遠い過去の地獄へ導く力をもった建物である。
戦争反対。
この世から大量殺戮兵器の全廃を。
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