「凄い物があるから是非見に来るように」と仕事仲間に呼び出されて、富士通の ScanSnap S1500 が実際に動くところを見た。
確かに凄い。
読み込みが速い。A4一枚読むのに 3秒しかかかんねえ。
スキャンボタン押して 3秒後にはパソコンに取り込まれてる。
僕の書斎の机の上には CANON のフラットベッドスキャナーが置いてあるんだけど、PDF ボタンを押してから実際にスキャンするまでに 25秒。それからスキャンに 9秒だ。
これじゃあ、仕事の中に「書類のスキャニング」を持ち込むのは実質不可能だ。
1枚の伝票の読み込みに 30秒強もかかるなんてあり得ん。
想像してみてほしい。
あなたが、何らかの会員組織の申込書の処理をしている事務員だと。
紙ベースで届いた申込書を見ながら、あなたは必要事項をパソコンに入力する。最後に、手書きの申込書も保存のためにスキャナで読む。
スキャナに申込書を差し込んでボタンを押す。
ここで、3秒で済むのと30秒で済むのは全然違う。
3秒で済めば、あなたはすぐに次の入力に移るだろう。仕事の流れを分断せずに。
30秒かかる場合は、じっとスキャニングが終わるまで見てる?それとも先に次の入力を始める?でも、スキャニングの状況が気になるよな?入力に集中できないよな?
仕事の流れがここで途切れちゃう。
仕事の流れを分断しないには、読み込み時間 3秒が最低の基準だ。5秒かかると仕事の流れが止まり始める。
仕事の流れが分断しちゃうのは色々な面で思ってる以上に悪影響が大きく、だから今まで電子ファイリングがそれほど浸透しなかったのだろう。
要は、スキャニングが遅かったのだ。人間の処理に乗っけるには。
初めて、人間が行なう処理の流れの中に組み込むことが可能になったのが富士通の ScanSnap S1500 である。
ついに、そういう速度をスキャナが持つに至ったのだ。
これで、他のメーカーの技術者も「あ、スキャナって、"速さ"が最優先されるものだったんだ」ということに気づくだろう。
どんなに多機能で高品質でも、処理に 30秒かかるスキャナは使えないのだ。
そのことに最初に気づき、最速のスキャニングを目指した富士通の技術者を褒め称えます。
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