俺の最初の(開発の)お客さんの話

Facebook フレンドのブログを読んでいたら、「最初のお客さん」というエントリーがあって、それを読んで俺も独立した時の最初のお客さんのことを思い出してみた。

俺は前の会社で営業職だったが(本当は違うんだけど、その辺はややこしい話なので(^^;)、自分で取ってきたインターネット関連案件(Web システムの開発やサーバの構築など)を自分で作業して納品してた。だって、当時は社内にインターネットがらみの開発をする技術者がいなかったんだもん(笑)
FreeBSD は 2.0.5 だったし、Perl のバージョンは 4(ラクダ本の背表紙も赤かった(笑))だし、企業が使う Web サーバは Apache ではなく Netscape Server だったりした(笑)

まあ、そんなことをしてたんだけど、俺って営業成績も良かったから(マジよ(笑))、会社としてはもっと営業活動をしろって言うんだよね。自分でプログラミングなんかしてないで、他のメンバーの仕事を取ってこいって。
そりゃ、営業はするけど、「COBOL と VisualBasic だけで生きていきます」って言う馬鹿や、「家でパソコンは触りたくない。私、コンピュータオタクじゃないし」なんて言う馬鹿の仕事を取ってくるために、お客さんに頭は下げられませんぜ!って当時の所長に言ったこともある。

そう。何か、俺のやりたいことと、会社が俺に求めてるものが随分ずれてきたなあ・・・と。

それで会社辞めちゃった。(ま、もう一つ大きな理由があったんだけど、それはまたのお話で)

ま、そういうことで、別に会社ともめたわけでもないし、俺的には会社の同僚や先輩、後輩、それに当時の所長も大好きだったし、俺は(まあ、会社としては迷惑な話だっただろうが(^^;)円満退社のつもりでいた。

だから、当時俺が担当していたお客さんに退職の挨拶に伺った時に、「じゃ、今度から仕事はキミの携帯に直接かければいいの?:-P」とか言われても(本当に涙が出そうになるくらいありがたいことだったけど)、「いえ、まずは今の会社に見積依頼をしてください。それで、今の会社がうちでは出来んとか、うちではやらんとか、そういうことを言った時はボクに電話してください」とお願いして歩いたのだ。
だからこれは胸を張って言うが、「俺は会社を辞める時、いっさい仕事を持って出なかったし、いっさいの損害も与えてない」のだ!

ま、そういうことで、最初のうちは全然開発系の仕事はなく、W■さんからもらったフィールドサービスの仕事だけで細々と俺は食っていたのである。サラリーマン時代から半減した収入で(^^;

そんな時、一番最初に仕事をくれたのは、今はまったく付き合いの無くなってしまったK1さんであった。(K1さんの上司だったK2さんとは、今でも付き合いあるけど)

小さな Web ページ(ちょっとした CGI 込み)作成の仕事だったのだが、俺に声をかけてくれたのである。
前の会社に居た時は、K1さんには金にならない見積ばかりさせられて何なの?って思ったこともあったがありがたいことだ・・・と喜び勇んで打ち合わせに出向いたのである。

で、「前の会社には一回話をしてみて下さいました?」って聞くと「いや」・・・と。
「そんなあ。俺がお客さん盗ったみたいな話になるのヤなんですよ」と言うと、「だって、お前以外と話をして恥をかくのヤなんだもん」って(^^;
そう、K1さんは、会社の方針で Web 系の営業をしていたが、PC や Web の知識は全く無い人だったのである(^^;;;

それからK1さんとの付き合いは3年くらい続き、K1さん案件は赤字の仕事も多かったし、適当な要件定義をしてこっちに丸投げされることも多く、よく喧々諤々することもあったが、それでも良いパートナーとしてやらせてもらってるのかなっと思ってた・・・俺はね・・・

いやぁ~甘かった(^^; K1さんを甘く見ていた(^^;

ある日、「お前のところに預けてたお客さんのホームページやメール、もっと安くやってくれるところが見つかったんで、全部引き上げるね」って突然言われて、まあ、月に 3万円くらいの売上はあったので痛い気もしたが、何かムカついたので、俺も「どうぞ、お好きなように」って言って、それでほぼ付き合いはなくなった。

そして、その後も(面の皮がどんだけ厚いんだと思ってたけど(^^;)時々K1さんから「新しくホスティングした会社の見積もりが高かったから」という理由で、うちにちょっとした Web ページ制作の話があったりしたのだが、そのうちK1さんの居た会社がつぶれ、それからはついに音信不通となったのであった。

ありぃ???
Facebook フレンドのブログみたいにきれいな話にならなかったぞ(^^;;;

まあ、でも、最初にK1さんから独立後初めてのプログラミングの仕事をもらったのは本当に感謝しているし、あの頃手がけた色々な案件も楽しい思い出だ。(今は他所のサーバで動いてるけど:-P)

でも、再びK1さんから、「おお、お前にやってもらいたい仕事があんだけど」とか声がかかっても・・・それは確実に断るな(^^;

・・・という、全然美談ではない話(^^;;;

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このページは、shinodaが2011年12月 5日 20:53に書いたブログ記事です。

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