広島市現代美術館コレクション展「◯△□-美術のなかの幾何学的想像力-」

先週、仕事で近くまで行ったので、超久しぶりに広島市現代美術館に寄ってみた。
段原側から自転車押して上がったんで辛かったわあ(^^;

20140509_collection.JPG
何か特別展やってんのかなあと思ったんだが、受付で聞くと「今はコレクション展だけです」ってことだった。
ほんじゃ、また特別展やってる時にでも来るかなっと一旦は踵を返したんだけど、やっぱ、ここまで登ってきた苦労を考えるとそのまま帰るのもなあ・・・と思い直し、コレクション展「◯△□-美術のなかの幾何学的想像力-」を観ていくことにした。

そのテーマは「本展は様々な抽象表現世界を取り上げ、単純な形態が背後に持つ、革新的な意味合いと世界観に触れていきます。」とあるが、俺的にはその後につづく「また抽象とは無関係に描かれた具象表現、身体表現や映像表現のなかに、幾何学形や線を見いだす実験的な展示を試み、作品に秘められた幾何学的想像力を浮かび上がらせます。」という部分が面白かった。

具体的には、銅版画家・浜口陽三の「ざくろ」などである。
それは抽象画でもなんでもない、暗闇の中に浮かび上がるモノトーンのざくろの絵(版画)。しかし、その実のつぶつぶがまるで抽象画のように、◯という記号の集合体として何かを表現しているような。
俺はそれを見て、ずいぶん青臭い哲学的意味を感じ取ったが、ホント、言葉にするのも恥ずかしいような青臭~い思考の成果物なので、ここに書くのはやめておく。
「なんだ、しのやん、けっこう真面目やーん」と茶化されるからな(笑)

あと、別のコレクション展でも観たことある、菅木志雄の「集結性と領界性」。好きな作品なんだけど(見た目・・・がね)、未だに意味がわからん。同じく菅木志雄の「限界状況」という作品も展示されていたがこっちはさらにわからん(^^;
その作品で作者が言いたかったことを推理する過程が現代美術の楽しみ方の大きな部分なんだろうけど、ま、菅木志雄の作品は大掛かりで見ててたのしいから良いのだ(笑)

ということで、展示作品数も多いし、見せ方も工夫(例えば、複数のまったく趣の違う絵を、その中の『地平線』の位置を合わせて並べてみたり)してるので、けっこう楽しめるコレクション展だと思うよ。

俺自身は、コレクション展って聞くと、所蔵作品に無理やり共通のテーマを設定して展覧会をでっち上げてるって感じがあって今まで敬遠してたんだけど、反省しました(^^;

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このページは、shinodaが2014年5月26日 15:22に書いたブログ記事です。

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