鹿児島の旅、最後に訪れたのは、伊佐市にある「郡山八幡神社」である。
建久5年(1194年)に勧請されたという国指定重要文化財だ。その割には建物が妙に新しくて有り難みがないのだが(^^;
別に神社仏閣巡りが趣味でもない俺が、「ええ?神社?見たくなーい」と文句を言う嫁さんをなだめすかして八幡神社を訪れたのかと言えば・・・
この神社が「焼酎発祥の地」と呼ばれているからである。
酒飲みとして、そこに「◯◯酒発祥の地」があれば、訪れてみないわけにはいかんやろ(笑)
九州には「我こそは焼酎発祥の地」と名乗りを上げている場所が複数あるようで、八幡神社もそのひとつである。
確かに伊佐市には「伊佐焼酎」と呼ばれるブランド焼酎がある。
「伊佐美」という焼酎は見たことのある人が多いんじゃないかな。俺も、今回の旅では「伊佐錦」のおしゃれなパッケージのカップ酒をおみやげに買い込んだ。
しかし、鹿児島には他にも歴史ある焼酎はたくさんある。
なぜにその中で八幡神社は「我こそ焼酎発祥の地なり」と声を上げるのか・・・
実は「焼酎」という文字の書かれた最古の文献が発見されたのがこの八幡神社なのである。
永正4年(1507年)に社殿を改築(?)した時の大工が葺板に書いた落書きに「焼酎」の文字が含まれていたのである。
その内容は、「建築工事の施主がケチで、焼酎の一杯もふるまっちゃくれねえ。がっかりだ。やってられねえぜ」(意訳)というもの。
つまり「この神社はケチ」と文句を言うてるのである。
八幡神社よ、「焼酎発祥の地だ!」と浮かれている場合か?
「この神社はケチ」って先祖(?)が言われてんだぞ?喜んでる場合か?(笑)
実際、あまり歴史を感じさせない小奇麗な社殿を見て、俺も「さすがにケチ臭く金を溜め込んでる神社だけのことはある」と思ったぞ。そういう目で見られてるぞ(笑)
ちなみに嫁さんは「見るべきところがない」と、トイレだけ使ってさっさと車に戻ってしまいました(笑)
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