「Aki若」にて「鍋島」と「十旭日」を味わう

昨夜は、「ふくろう」で晩飯を食った帰りに、「中の棚」の「居酒屋 Aki若」で日本酒を楽しんだ。

入り口からチラっと店内を覗くと、お客さんの姿無し。給仕のおばさんが(他のお客さんからママさんと呼ばれていたが・・・)所在なさげにカウンター席に一人座っている。
よしよし。席が空いててよかった。

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酒を楽しむには、あまり他の客でわいわいしてないほうが良いんだけど、あまり客がいないと店の運営が立ち行かなくなって、お気に入りの店がなくなってしまうリスクもあるし、店が空いてたほうがいいか、混んでたほうがいいか、実に悩ましい問題である。
この日は、俺が飲んでる間に、4人がけのテーブルに酔っ払いサラリーマン軍団、奥の2人がけテーブルに若いアベックがやってきてくれたのでホっとした(笑)
店としては全席埋まるような繁盛が良いんだろうけど、客としてはこのくらいの(席の半分弱が埋まっているくらいの)混み具合がちょうどええわ(笑)

とりあえず、「串の5本盛り」750円と、グラスで「鍋島 純米吟醸」650円を注文。
「鍋島」うめぇ~。さすが九州一の(噂もある(笑))純米吟醸酒。ほどよい甘さと、フルーティーな吟醸香がたまらんわ。
やっぱ、俺のような「なんちゃって日本酒愛好家」には吟醸酒の上品で優しい味が合ってるわ。うむ。
付き出しの白菜と豚肉を煮たやつをつまみながら、そんな風に「鍋島」を楽しんでいると串盛りがやってきた。

前回注文したものとは内容が変わっている。これは楽しい。
お薦め5種盛りとか言いながら、原価の安い串を固定で出してくる店あるけど、やっぱ変化がないと面白くないよね。

手羽先の串は皮の脂がたっぷりなので、日本酒(それも吟醸酒)に合うかなあ?と思ったんだけど、これがもう絶妙の塩加減で、美味い、美味い。その塩味のおかげで酒も進む、進む(笑)
いやあ、この5本の串はどれもレベル高いよ。この5本セットで 750円というのは安いわ、実際。

この日は既に「ふくろう」で焼きそばを食べて腹は膨らんでいたので、アテはこの5本盛りだけで済ますつもりだったから、2本目の砂ずりを食べ終わったところで、2杯目の酒を島根県の「十旭日(じゅうじあさひ)純米酒 ひやおろし」に決め注文。季節限定・数量限定の酒である。
これもグラスで 650円。この酒は常温(所謂「冷や酒」)でいただく。

くぅ~。辛い(^^;鼻に酸味がつーんと抜けていく。

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そして、なんか、懐かしい味がする。俺の頭の奥底に眠る「日本酒」の記憶を掘り起こされる。若い頃に上司に奢ってもらった純米酒の味か?「どうだ?美味いだろう?」「うわ、なんか、きついっすね」・・・そうして飲んだ、ちゃんとした蔵のちゃんとした日本酒の味を思い出させる、骨のあるしっかりした味わいの酒だ。
美味い。吟醸酒に慣れ親しんだ身にはややきついけど(^^;本物の酒呑みには最高の酒かもしれん。

そう言えば、店の(俺が未だに店主なのか単なるバイトなのか悩んでいる(^^;)兄ちゃんが先日送別会の二次会で訪店した時のことも覚えていてくれた。あまり酒も飲まずに長居して申し訳なかったと謝ると、「いえいえ。十分飲んでいただきました」と言うてくれた。

俺はあまり「常連」みたいになってしまうのを望まないが、美味い酒を提供している(「寅卯」の大将や、「Aki若」の兄ちゃんのような)店の人に顔を覚えてもらうのは嬉しい。
まあ、顔を覚えてもらっても、大して店の人に話しかけることもなく一人殻に篭って飲んでるんだけだけど、基本的に(^^;

さてさて。美味い酒2杯と、美味い串5本を十分堪能してお暇。滞在時間 30分ほど。
なんか、普通の焼き鳥屋での飲み方も立ち呑みっぽくなりつつある今日この頃です(笑)

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このページは、shinodaが2016年11月15日 12:39に書いたブログ記事です。

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